豊中市のSNSで、上下水道局が主催する「下水道工事現場見学会」の募集案内を見つけました。毎年開催されていて、人気があるため毎回抽選になるそうです。ダメ元で申し込んだら運良く当選できたので、興味津々で出かけて来ました。
11月2日日曜日9:30 、集合場所になっている稲荷山公園の工事現場に60名ほどの参加者が集まりました。親子連れが多い感じですね。
最初に担当者から、工事のおおまかな説明をモニターを使って行われました。
最近のゲリラ豪雨や集中豪雨の時に排水が追いつかず、道路冠水や住宅浸水などが豊中市でも発生しています。そのために既存の下水道に並行する形で、市内のあちこちでバイパスとなる大きな下水道管を造成する工事が行われているそうです。
今回の工事見学現場は阪急豊中駅に近い新免地区。4年前から工事が始まり、去年第1期工事が終了し、現在第2期工事中で来年末に終わる予定だそうです。
説明の後、4つのグループに分かれて現場に向かいました。安全のため支給されたヘルメットと軍手を身につけます。
最初に立坑を降りていきます。上から覗くとこんな感じ。直径は11m、深さは15mあるそうです。下に伸びているパイプは地上の空気を送り込むダクトです。ここから機材などをクレーンを使って搬出入します。
坑内へは仮設階段を使いますが、写真にあるようにスケスケでかなり揺れるので、高所恐怖症のひとは絶対無理ですね。
立坑の下から見上げるとこんな感じです。仮設階段のスケスケ具合がよく分かりますね。
ここでモニターを使って、下水道管の穴を掘ってコンクリートで固める工程の説明がありました。現在は、道路のトンネル工事や地下鉄工事などで行われているのと全く同じで、シールドマシンという掘削機を立坑から搬入して、掘り進んでいくシールド工法が使われているそうです。
(シールドマシンはそれぞれの菅の大きさに合わせて都度オーダーメイドだそうです)
掘り出した土は後方に送られて、立坑から地上に搬出されます。マシンの進むスピードは1分間に3cm程度だそうです。掘られた穴の壁に、セグメントと呼ばれるコンクリートの壁を取り付けます。セグメントは穴の大きさに合わせて6つのパーツに分かれていて、組み合わせると一周分になります。
(イラストは豊中市のHPから)
途中まで完成している下水道管に入ります。管の直径は3mあるので、大人でも十分に立つことができます。
セグメントの壁に、いろいろ書き込んで(落書きして)くださいと言われ、子供たちはもちろん、大人も記念に書き込みます。入り口近くに見えたマチカネくんなどのキャラは作業員が書いたもののようです。
(この落書きは、完成した後はもちろん見ることはできません)
作業員の後に付いて管の中を進みます。下のレールは土砂やセグメントを運ぶ台車用の軌道で、上に見えるパイプは空気を送り込むダクトです。
所々に地図と地上の場所を示す写真があり、現在どの位置にいるのかが分かるようになっています。
これは掘り出した土砂を運ぶ台車。
これが壁となるセグメントです。
壁にはいろいろなパイプが走っていますが、これは細かい砂や水を吸引するためのもので、バルブにホースを繋いで使うそうです。右にあるQRコードは台車に取り付けられたカメラで、今どの位置にいるか地上でモニターするために使われるとか。
こちらのパイプは掘削に必要な溶剤を送り込むものだそうです。
地上に戻って、中央監視室を見学。
いろいろなモニターが並んでいます。上はシールドマシンの動きをCGでリアルタイムに監視します。下は騒音をモニターしています。
地上の地図と重ねて、工事の進捗状況を反映しているモニター。約1,000mの工区のうち、10/31現在で811.5m完成しているのが分かります。
こちらは立坑の上と下の映像が映し出されていて、常に安全確認のモニターをしています。
部屋の外には、今使われているカラーマンホールの見本が展示されていました。
再び立坑の上に戻り、セグメントのクレーン作業を見学。
子供たちはクレーンのリモコン体験ができて楽しそうでした。
別の場所では、掘削した土砂を固める加泥試験を体験。ゴツゴツした土や、サラサラした土砂を運びやすいように特殊な溶剤を使って固める工程です。この土砂はただ捨てるのではなく、他の造成のために再利用されるそうです。
これで約2時間に渡って行われた一連の見学は終了。ひとりひとりお土産をもらって解散しました。写真撮影はすべてOKで、SNSにどんどん上げてくださいということでした。こういうイベントを開催するのも、市民に工事内容を知って理解してもらうためのPR活動になるんでしょうね。
お土産の中身
ミニトート 高度浄水処理水 3L非常用給水袋 簡易トイレ ふきん クリアファイル
と、防災グッズが中心でした。
おまけ
工事現場のタイムラプス動画が豊中市の公式HPにアップされています。
























