「シニア層はパソコンをはじめとするITに弱い。」とよく言われています。
ところが、今の60代70代の人たちは、いわゆるパソコンが一般的に普及し始めた頃から身近にあるので、世間から思われているほどITに弱いわけではありません。流行りの言葉で言えば「アンコンシャス・バイアス」(無意識のうちの偏見)ですね。
平成生まれが「デジタルネイティブ」と言われてますが、シニア世代こそ「デジタルネイティブ」と言っても良いと思います。
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私も初めてパソコンに触れたのは1980年代で、NECのPC9801シリーズを買って、BASICで簡単なプログラムを書いていた記憶があります。
その後、デザインが気に入ったMacを買って家で楽しんでいるうちに、1995年にはWindows95が発売されて、それまでマニアだけだったパソコンが一気に身近なものになり、会社の仕事にも導入されるようになっていきました。しかしまだ当時はWordもExcelも無く、文章はワープロ、計算は電卓というのが主流でしたね。
家ではMac、会社ではWindowsを使うという並列状態が続き、その間に色々な技術革新があって、コンピューターについての知識も少しずつ増えていきました。
断片的な知識だけで無く、コンピューター全般についてもう一度おさらいをしたいと思っていたところで、出会ったのがこの本です。
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コンピューターは何ができて、どのように行うのか?
コンピューターで今できないことは何か?
内容は大きく4つに分かれています。
第1部 ハードウェア
第2部 ソフトウェア
第3部 コミュニケーション
第4部 データ
第1部では、目に見えるコンピューターの仕組み、どのように作られて、どのように情報を保存して処理しているのか?
プロセッサーとメモリー、ストレージの説明とそれぞれの役割が説明されています。
アナログとデジタルの違いから、ビットとバイト、プログラムやスーパーコンピューターの仕組みが解説されています。
第2部では、目に見えない世界で何が起きているのか?
アルゴリズムとプログラミング、オペレーティングシステムの仕組み、アプリケーションとは、などの説明があります。
第3部では、インターネットやウェブ、メール、SNSなどの仕組みと、そのメリットとリスクについて
モデムからLAN、そしてインターネット、IoT へと発展していった歴史と仕組みがわかりやすく書かれています。
第4部では、検索エンジンからクラウドコンピューティングの世界、そしてプライバシーとセキュリティについての解説。
この本は2019年に第3部まで書かれましたが、その後のコンピューター技術の進歩・発展は凄まじく、2022年には AI(人工知能)と機械学習(デープラーニング)などの解説を含む第4部が書き加えられました。(今回読んだのはそれらを反映した第2版です)
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わかりやすく書かれているとはいえ、文系の私にはついていけない箇所もあり、注釈まどを含めて500ページを超える分厚い本なので、読み進むのに正直ちょっと苦労しました。
でも、あまり細かいところは気にせずに読み飛ばせば、これ以上ないコンピューターの入門書(教養書)になります。コンピューターの歴史と仕組みを知るには、他のどの本よりも参考になると思います。
文系の私でも、飽きずに読み進めることができたので、「コンピューターって何?」と思って、もう少し詳しく知りたい人にはオススメの一冊です。
