箕面ボランティアガイドにデビュー | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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4月6日、箕面市観光協会から正式に箕面観光ボランティアガイド(MVG)として認定してもらいました。

 

ガイドとしての仕事は、予め年間スケジュールで決まっている20回前後のガイドツアーの他に、年に60件前後のガイド依頼があり、これを70人ほどのMVG会員で振り分けて担当するので、思ったより忙しいそうです。

 

そんな中で4月29日の祝日に行われたハイクイベントで、やっとボランティアガイドとしてデビューしたので、その模様をレポートしてみます。

 

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今回のテーマは「勝尾寺の八天石蔵巡り」*でした。去年の6月に、私が友人に声をかけてハイクを依頼したイベントです。まさか1年後に自分がガイドとなって案内するとは、その時には全く思ってもいませんでした。

 

八天石蔵

勝尾寺の寺領の境を示すために、寺の八方向に四天王と四明王の仏像を入れた石蔵の跡地

 

7:30 阪急電車箕面駅前に、緑の帽子とベストを身に着けた10人のガイドが集まりました。

 

受付を始める前に、リーダー・サブリーダーを中心に、行程の段取りと担当の分担、そして引率する際の注意事項などのブリーフィングが行われました。私は参加メンバーの中で体調の悪くなった人やペースが遅れ気味の人をフォローする担当(MVGでの通称「VIP対応」)に。

 

この日のハイクに申し込んだ人は、当初30人ほどあったそうですが、キャンセルが相次ぎ、また雨予報ということもあって、最終的には20人ほどになったようです。

(中には私のデビューを見届けてあげると参加してくれたラン友さんもいて、余計なお世話とありがたいと思いながら歓迎しました)

 

メンバーの中には、(後で知ったのですが)元プロランナーで長野マラソンでも優勝したことのあるケニヤ出身のムセンビさんが、奥さん(普通の日本人のオバチャン)と一緒に参加されていました。

 

7:40から受付を始めましたが、8:00の出発時間になっても数名来ていない人がいるようで、私ともう一人で10分ほど待つように指示を受けました。それ以後も現れず、結局最終的には17名の参加ということで、先発した本隊を追いかけます。

 

この日のコースです。全部で21kmとなかなか距離があり、健脚向けのハイクになります。

 

聖天橋から西江寺の横を抜けて、山道に入ります。聖天展望台下の広場で、準備体操をしている本隊に追いつきました。

 

みのお山荘のある風の杜の横を抜けて、才ヶ原林道から通称ババタレ道を下り

 

箕面ビジターセンターの横に出ました。車道は見通しが効かないので、ガイドで手分けして車の往来を見ながら安全に横断してもらいます。

 

箕面ビジターセンターの横にあるのが、八天のひとつ、未申方(南西)を示す大威徳明王の石蔵(地図①)です。それぞれの石蔵には信楽焼の壺に入った仏像があったそうですが、現在はすべて掘り出されて、勝尾寺に非公開で収納されているそうです。

(写真は石蔵の謂れなどを説明する、先輩ガイドの I さん)

 

その裏にある「政の茶屋園地」でトイレ休憩。本来ならここから東海道自然歩道に並行する山道を登って次の石蔵を目指しますが、早くもペースが遅れ気味の人があり、ガイド2人が付いて車道で迂回することに。こういう柔軟な対応ができるのが、今年で25年目を迎えるMVGの経験の賜物ですね。

 

その先にある、午未方(南南西)を示す増長天の石蔵(地図②)のある場所は立地が狭いため、私を含めた一部のガイドは入り口で待機することに。

 

(写真は参加したラン友さんが撮ってくれたものです。八天杉と呼ばれる大きな杉の木があります。)

 

その後は茶園谷を通り、「しらみ地蔵」の横を抜け

 

勝尾寺の旧参道に合流すると、午方(南)を示す軍荼利明王(ぐんだりみょうおう 地図③)の石蔵があります。上りの多いこの辺りからも少しシンドい様子の人が数人見受けられ、ガイドが付き添ってフォローします。

 

そこから下りれば勝尾寺(地図★印)に到着です。今回は境内に入らないので、そのままスルーしました。

 

次の石蔵に続く、わかりにくい登山口を登ります。

 

20分ほど上ると、辰巳方(東南)を示す持国天(地図④)の石蔵が現れます。

 

その下にある勝尾寺園地でトイレ休憩。この先にはこのコースでいちばんの急登が待っていますが、私がトレランをすることを知っているリーダーから、ランの経験のある足の速いグループを先導せよと指示がありました。

(えっ!今日ガイドデビューした私が先導?)と思いつつ、先頭になって進むことに。

 

距離は短いものの、かなりの勾配の登りをゼーハー言いながら上ると

 

そこには卯方(東)を示す降三世明王(こうざんぜみょうおう 地図⑤)の石蔵があります。

 

先頭グループと遅れ始めたグループにかなり差が出てきてしまったので、先に進んで昼食を摂ることになりました。

 

見晴らしのいい場所で食事をしていると、リーダーから貧血気味や足の攣ったメンバーがいるので、戻ってほしいと緊急連絡が入りました。食事もそこそこに来た道を少し戻り、様子を見ながら遅れて進みます。

 

東海自然歩道に合流した先にあるのが、丑寅方(北東)を示す多聞天(地図⑥)の石蔵です。ここから先はゆっくり進むメンバー3人と私を含めたガイド3人の6人で進むことになりました。

 

近くの北摂霊園の中は、去年通り抜けることができなくてかなり遠回りしましたが、今回は許可がでて中を歩けました。

 

広大な霊園の中にある階段をいくつか降りて

 

入り口近くにあるのが亥子方(北北西)を示す金剛夜叉明王(地図⑦)の石蔵です。ここも去年は降りて見ることができなかったのですが、今回は近くで見ることができました。

 

ここからしばらくは車道に沿って下ります。この辺りは高山地区と呼ばれ、キリシタン大名で有名な高山右近の出身地です。その名残か、木彫りのマリア像が祀られている湧水も残っています。

 

残るひとつ、酉亥方(西北西)を示す広目天(地図⑧)の石蔵があるのは、車道の下です。去年初めて案内された時は「エッ!ここを潜る⁈」と思ったことを思いだしました。

 

先行するグループと連絡を取ろうとしたものの、電波事情が良くなくて電話がつながりません。仕方なく我々のペースで歩き、箕面川ダムを過ぎ、政の茶屋園地まで戻ってきました。

 

最後の休憩をして、車道を大滝を目指して歩きます。途中の青紅葉が鮮やかでした。

 

解散場所になる一目千本に着いたのは16:20過ぎでした。先に到着したメンバーが待っていてくれて、聞いて見ると30分ほどの差でゴールしたようです。

 

スタッフで簡単に反省会をして、箕面駅に向かいました。

 

初めての観光ガイド。先輩ガイドの指示で動いただけですが、イレギュラーの時に臨機応変に対応できるようにならないと一人前とは言えないことを実感しました。