飯盛山歴史山歩イベント | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

4月20日土曜日、トレランショップ「ソトアソ」が大東市・四條畷市とコラボして、飯盛山周辺の歴史史跡などを巡るハイクイベントがあったので、面白そう!と思ってヨメと一緒に参加してきました。

 

朝9時過ぎにJR四條畷駅に到着。東口での受付でしたが、この日は他にもハイクイベントがあったようで、周辺はハイカーさんだらけですぐには受付が見つかりませんでした。

 

やっとソトアソ社長の菊川さんを見つけて受付を済ませます。菊川さんと話すのも久しぶりでした。

 

今回のナビゲーターは飯盛山を知り尽くしている「チーム飯盛山」代表の野中さんです。

(写真はスタート前にイベントのブリーフィングを行う野中さんと、その奥に菊川さん)

 

この日の参加者は25名。もちろん年齢層はバラバラで、大東市と四條畷市の職員の皆さんも参加されていました。

 

10時にスタート。

(この日のコースです。)

 

最初に訪れたのは、駅から2kmほど歩いたところにある龍尾寺(りゅうびじ 地図①)。初めて訪れるお寺です。

 

その名の通り龍神伝説があるお寺で、戦国武将三好長慶の菩提寺でもあったとか。青紅葉が綺麗な境内です。

 

本堂の扉には龍の絵が。

 

今年は辰年ということで、11月には秘宝「龍の尾」が12年に一度公開されるのですが、この日は特別に住職さんのお話と併せて目にすることができました。撮影禁止なので、写真はありませんが、見た印象はウミヘビ??

 

この地域は「隠れキリシタン」の場所だったそうで、その証拠として、梵鐘の裏に十字架が彫られています。

 

微かにに見える十字架の紋章。何でも野崎観音(慈眼寺)の梵鐘にも同じような紋章が彫られているとか。今度行った時に確かめたいと思います。

 

そこから権現川に沿って飯盛山の麓を登ります。

 

坂道では、この日のイベント用にレンタルされた LEKI のポールを使って登る人も。

 

一年中枯れることのない「滝谷楠水の場」(地図②)過ぎて

 

さらに登ります。

 

大東市立野外活動センター(通称 キャンピィだいとう 地図③)でトイレ休憩した後

 

いよいよ車道から飯盛山の登山口に入ります。飯盛山には何回も登ったことがありますが、ここから登るのは初めてかも。その後も、普段はまず通らない細い道を野中さんが先導してくれました。

 

飯盛山といえば、かつて戦国時代に山頂周辺に築かれた広大な山城「飯盛城」が有名です。最初に築いたのは三好長慶ではありませんが、彼が芥川城(高槻市)から移った後に大規模な改修工事を行なったそうです。

 

その入り口となる虎口(こぐち)の説明。両側が高くなっているのが分かります。

 

大東市が提供するVRアプリで見ると、当時の建物はこんな感じだったそうです。

 

その左手の高台は「南丸」と呼ばれる土塁(防御壁)跡。裏から見ると、土を盛り上げた跡がよく分かります。

 

その先には「千畳敷郭」跡(地図④)があります。ここで昼食休憩。

 

千畳敷は三好長慶が実際に住んでいた屋敷跡だそうです。

 

VRアプリで再現された屋敷はこんな感じです。

 

ここで野中さんが力説していたのが、一度は天下人となった三好長慶が日本史でほとんど扱われていないこと。彼によると、明治時代の教育方針で信長・秀吉・家康を天下人としたためらしいです。キリスト教の布教を容認したり、鉄砲による戦術を最初に考えたり、将軍職を経ずに天皇を支えたり、後の天下人の先駆となった人物だそうです。

(数年前には、彼を主人公にしたNHKの大河ドラマが企画されたそうですが、大人の事情でボツになったとか)

 

飯盛山の山頂(標高314m)には

 

この近くの四條畷の戦いで戦死した楠木正行(まさつら 楠木正成の嫡男)の大きな銅像が建てられています。ちょうど修行中の山伏さんが祈祷している場面に遭遇しました。

 

VRでは、この山頂に三好長慶が現れました(笑)。

 

山頂展望台からの景色は霞んでいました。

 

山頂から少し降りると、飯盛城の石垣跡をあちこちに見ることができます。花崗岩を使った「野面済み」で造られています。

 

その先にある御体塚。三好長慶が亡くなった後、重臣の松永久秀が仮埋葬したとされる場所です。ここも初めて訪れました、

 

野中さんが説明している場所をVRで見ると、こんな感じになります。

 

松永久秀も現れました。

 

その先には、「堀切」と呼ばれる尾根筋を人工的に断って造られた防御壁の跡も。ここまで来ると、かなりマニアックなネタになりますね。

 

さらに先へ行くと、飯盛山で一番見晴らしの良い場所に出ます(地図⑤)。この日は霞んでいましたが、270°の眺望を見ることができて、大阪平野はもちろん六甲山系から淡路島まで見ることができます。

 

山から下りて最後に訪れたのは、四條畷神社(地図⑥)。ここも個人的には参拝したことがありますが、南北朝の後醍醐天皇とその忠臣を祀る神社の一つで、楠木正行が御祭神になっています。

 

この日のゴールは四條畷駅近くにある ”morineki”エリア。ソトアソいいもり店のガッツ店長や、スタッフのまつけんさんにも会えました。約9kmを5時間半で行く、のんびりハイクイベントでした

 

最後にイベントのアンケートを書いて終了です。大東市や四條畷市のPRも兼ねているので、パンフレットなどいっぱい貰いました。

 

来月にはこの日のコースを「なわて編」と「のざき編」に分けて、より詳しく案内する歴史散歩イベントがあるそうですが、他の予定と被って行けないのが残念です。

 

おまけ

四條畷駅周辺には、絵本作家谷口智則さんが作り続けている「100にんのサンタクロース」が点在しています。ほんの数100m歩いただけで、7体のサンタを見つけました。以前サンタ巡りイベントで50体くらいは見つけましたが、また数が増えているようです。