京都北山の絶品ハンバーグを目指してトレラン | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

京都の街並みを、80km以上に渡ってぐるりと囲む京都(一周)トレイル。その一部になる北山西部コースにあるハンバーグ屋さん「山の家はせがわ」は、山の中の不便な場所にも関わらず、時には入場待ちになるほどの人気店です。

 

私は過去に数回訪れたことがありますが、「まだ行ったことがないので、連れて行って欲しい!」というラン仲間のリクエストに応えるかたちで、久しぶりに行ってきました。

 

普通の人は車で訪問しますが、そこは全員ランナーということで、嵐山から16kmほどを走っていくことにしました。実はこの企画、去年暮れに実行するはずが雨予報だったので延期になり、ようやくこの春に実現できたイベントです。

 

🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 

 

4月1日 土曜日

 

朝8時に阪急嵐山駅に集合。1週間前の雨予報を覆して、朝からピーカンの青空が広がります。こんな早い時間にも関わらず、外国人の観光客グループの姿が。我々と同じように嵐山をスタートするトレランスタイルのグループがいくつかありました。

 

JRで来たメンバーと渡月橋で合流して、5人でスタート。基本は京都トレイルのコースを西から逆行するかたちで進みます。

 

嵐山の展望台に登ってみました。桂川の辺りにある星野リゾートの高級旅館「星のや京都」や、中腹にある千光寺が見えます。

(先日事故のあった保津峡下りの現場は、もう少し上流です)

 

嵐山公園は桜とツツジが同じ時期に満開になっていて、白とピンクのコントラストが青空に映えます。外国人グループがしきりに写真を撮っていました。

 

御髪神社の桜も満開ですね。

 

8:50 鳥居本にある愛宕神社一の鳥居に到着。本来の京都トレイルのコースは左に入りますが、メンバーと相談して右のショートカットコースを進むことになりました。

 

愛宕念仏寺(愛宕と書いて、あたごではなく「おたぎ」と読みます)を知らないというメンバーのために、中には入らずに少し紹介。

 

その先にある清滝隧道のトンネルを通ります。

 

500メートルほどのトンネルは、思ったより明るくて、予備に持ってきたヘッデンは必要なかったみたいです。(心霊スポットらしいですが、明るかったので恐怖感は無し)

 

清滝から、再び京都トレイルに合流して、北山コースを進みます。

 

トレイルの途中にある、沈下橋のドボンポイント。流石にこの時期は冷たすぎて無理ですね。

 

北山杉が立ち並ぶ、”映えスポット”を駆け抜けるメンバーをパチリ。

 

9:50 神護寺に到着。境内に入って花見でも?と提案したら、門まで続く長い急階段を見たメンバーに拒否されたので、ここはスルーしました。

 

清滝川にかかる高雄橋から見ると、山の中腹のツツジのピンクが綺麗に映えています。

 

車道にある温度計は、なんと19℃を示していました。真冬には氷点下も珍しくないこの場所で、こんな高い気温を見たのは初めてです。どおりで暑いはずです。

 

トレイルからは少し外れますが、高山寺に寄ってみたいというリクエストで、境内に入ります。

 

茶室や書院は有料ですが、境内は無料で散策できます。ここは、「鳥獣人物戯画」の原本があったことや、その昔「女ひとり」という京都の名所を取り上げた歌謡曲にも登場しているので、有名ですね。

(♫〜きょうとー とがのお こうざんじ、こいーに つかれたおんながー ひとりー〜♫.....)

 

再び京都トレイルのコースに戻って、この日一番シンドイ急坂の続く道を進みます。みんな歩いて登っているのに、メンバーの坂上りのスペシャリストまきさんは、ひとりガシガシと走って行きました。

 

仏栗峠を越えて、11:00過ぎに沢の池に到着。エメラルドグリーンの湖面が綺麗でした。

 

上の水峠の登りも越えて

 

この日の目的地「山の家はせがわ」に着いたのは11:45。ほぼ予定どおりです。

 

ラン友さんが2週間ほど前に訪れた時は激混みで、食べるまで1時間以上待たされたという話を聞いていたので心配だったのですが、この日は空いていて待つことなく入れました。みんな花見に出かけたせいかもしれませんね。

 

私はおろしハンバーグをチョイス。大根おろしがてんこ盛りでした。

 

他のメンバーは定番のハンバーグとエビフライのセットを頼み、なかなかのボリュームと味に満足してもらえたようです。

 

同じようにはせがわに立ち寄るランナーグループがいくつかあったので、知り合いがいるかなと思っていたら、やっぱり遭遇。これもランナーあるあるですね。

 

お腹いっぱいになったので、京見峠から車の通らない長坂道をゆっくり降りて行きます。

 

鷹ヶ峯地区まで来たので、京都市内にわずかに残っている御土居*を紹介。見かけは古墳ですが、石垣とかも残っていて、往時が忍ばれます。

 

(*御土居(おどい)は、その昔豊臣秀吉が上洛した時に、防御と堤防を兼ねて市街地を囲むように作った土塁の史跡。この中がいわゆる”洛中”と呼ばれる)

 

道の向かいにある和菓子屋さん「光悦堂」で名物の御土居餅を買って

 

この店で管理している史跡に立ち入る鍵を受け取って、御土居の上でお餅を食べながら花見をすることにしました。意外な場所での花見にみんなに喜んでもらえたようです。

 

北大路まで下りて、用事があるという2人と別れた後は、3人で船岡山に登ってみました。

 

標高112mと小さな山ですが、ちゃんと三角点もあります。

 

その横にある、織田信長を祀った建勲神社に参拝。

 

私は何回か参拝したことがありましたが、御朱印をいただいたことがなかったので、初めていただきました。

 

さらに南に下りて、船岡温泉に到着。レトロな破風のある建物は国の有形文化財になっています。建物の中は創建当時の透彫の欄干やタイルが残っていて、日本初という電気風呂もあります。

 

15:00オープンの少し前に到着したのですが、すでに外国人カップルたちが並んでいました。温泉ですが、料金は普通の銭湯と同じ¥490で入ることができます。

 

さっぱりした後は、温泉の斜め向かいにある居酒屋「八雲食堂」で打ち上げ。この店も何年か前に入ったことがありますが、2回はゲストハウスになっていて、メニューもちょっと変わったものがあります。

 

1時間ほどまったりして、地下鉄に乗るために鞍馬口駅まで歩いて向かいました。

 

久しぶりの京都トレイル。ところどころで満開の桜も見られて、お腹も満足できた1日でした。

 

この日のコースです。