御嶽山登山 1日目 | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
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「御嶽山に登りたい!」というヨメの希望で、久しぶりに日本アルプスに行ってきました。自分たちで計画するつもりでしたが、登山専門のツアー企画会社パステルツアーでちょうど良いツアーがあったので、乗っかってみました。

 

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10月4日 21:30、JR大阪駅からツアーバスに乗り、名神・中央自動車を乗り継いで、5日朝6時前に中の湯駐車場に到着。御嶽山にはいくつもの登山道がありますが、8年前の噴火があってからは、部分的に規制されています。

 

7合目まではロープウェイで上がることもできます。しかし8:30からの運行だったため、中の湯駐車場からの登山になりました。

 

6:00過ぎに、6合目に当たる登山口(標高1,810m)から登山開始。今回は昔からの風情が残る黒沢口からの”御嶽古道”を登ります。参加者は男性6名女性9名の合計15名に添乗員とガイドさんが加わって、17名のグループになりました。小雨の降るあいにくの天気でしたが、寒さはそれほどありません。

 

御嶽山は昔から信仰登山が盛んな山なので、登山道のあちこちにこんなお社が建てられています。

 

6:50 そんな信仰登山の休憩所のひとつ八海山支店を通過。

 

ロープウェイ乗り場に繋がる分岐を過ぎて

 

7:05 7合目になる行者小屋(標高2,140m)に到着。

 

名前の通り修行者を中心にした山小屋で、近くには滝行ができる行場もあります。

 

周りを見渡すと、ことこどころ紅葉が始まっていました。

 

しばらく登りが続きます。

 

木段の道から、次第にザレ場に変わってきました。

 

8:15 8合目になる女人堂(標高2,480m)に到着。「女人堂」の名前の由来は、昔は御嶽山も8合目から上は女人禁制だったため、女性はこの小屋に泊まって参拝するしかなかったという歴史があるそうです。(今は誰でも泊まれます)

 

この辺りから一気に仏像や生前に建てたというお墓が増えてきます。時々白装束に身を包んで登拝をする人たちに遭遇するそうです。

 

天気が良ければ、東には北・中央アルプスの山並みが見えるはずが、ガスでほとんど眺望がありませんでした。

 

その先ではかなり紅葉も進んでいましたが、あいにくの曇り空で鮮やかさはもうひとつ。

 

昔は小さな石碑などは背負って登ったそうです。新しい大きなものは流石にヘリで上げたのかな?

 

天気が悪かったおかげで、ライチョウを見つけることができました!じっとしていて動かなかったので、みんな写真を撮りまくり。

 

ガレ場の急登を上り続ける中で、予報通りところどころで10m前後の強風が襲ってきて、体ごと持っていかれそうになる時も。

 

10:00 9合目になる石室山荘(標高2,830m)に到着。平日で天気の悪いこともあって、ここまで追い抜きやすれ違いの登山者は数える程でした。

 

山頂が見えるはずが、ガスは晴れないままです。

 

富士山の山頂付近に似た風景を過ぎ

 

噴火の爪痕が残る道を進みます。この辺りも警戒レベルが1に引き下げられている今だけ通ることができます。

 

ようやく山頂直下に到着。2014年に起きた噴火による犠牲者の慰霊碑があります。

 

すぐ横には避難シェルターも作られていました。

 

疲れた足で山頂に続く階段を登ると

 

御嶽神社奥宮があります。

 

11:10 御嶽山剣ヶ峰(標高3,067m)に登頂しました!この山頂を示す目新しい木柱は、つい1週間ほど前に建て替えられたそうです。

 

一等三角点もしっかりチェック。

 

山頂からは360度のパノラマが見られるはずが、やっぱりガスガスの真っ白で眺望ゼロ.....。

 

ガスが晴れそうにもないので、下山開始。

 

日本最高所の湖だった二の池は、火山灰で埋まってしまって無惨な風景に。噴火前なら綺麗なエメラルドグリーンの湖面が見えたはずです。

 

さらに進むと、一瞬ガスが消えて、アルマヤ天と呼ばれる山塊が見えました。

 

その先には、”賽の河原”と呼ばれる窪地が広がります。名前は仏教に由来しますが、親より早くして亡くなった子供が積み上げた石積み(ケルン)が散在しているからです。

 

所々に見える赤い塊はクロマメノキと呼ばれる植物で、その実はブルーベリーの原種だとか。齧ってみると確かに甘酸っぱい味がしました。

 

下山途中で唯一見えた西側の風景。この先には摩利支天山(標高2,960m)のピークがあるのですが、相変わらず眺望が良くないようなので、今回はスルーしました。

 

少しずつ晴れ間も広がり始め、その先に見えたのは三の池。ここまでは火山灰も降ってこなくて、奇跡的に綺麗な湖面を見ることができます。

 

この日の宿になる五の池小屋が見えてきました。

 

遠くに目をやると乗鞍岳?らしき山がちらっと見えました。

 

13:15 五の池小屋に到着。

 

この小屋は前から人気があって、その一つが玄関前に広がるデッキです。それも3種類あって、写真のような椅子や、リクライニングチェア、そしてなんと畳敷!のデッキまであります。ちょうど写真を撮った時、タイミング良く摩利支天山が真正面に綺麗に見えていました。

 

この後は小屋に入る前に荷物をデポして、裏にある継子岳(ままこだけ)に登る予定でしたが、みるみるうちに雲が広がり雨が降り始めたので、登頂を中止して中に入ることになりました。

 

部屋割りをして、荷物の整理をします。予想以上に綺麗な部屋です。

(写真を撮り忘れたので、ネットからお借りしました)

 

夕食まで時間があったので、早速有志が集まって、お疲れ様の酒盛りをスタート(笑)

 

五の池小屋は特に女子に人気なのですが、そのひとつが”ぱんだ屋”と名付けられたカフェ。

 

燕山荘のようにケーキを食べられます。写真はヨメがオーダーしたチョコレートケーキ。

 

17:00から夕食が始まりました。地元の食材を使ったメニューは、なかなか美味しかったです。

(コロナ前は鍋料理(!)が出されていたそうですが、今はやむ無くこんなプレート料理になったそうです)

 

食事を終わった外に出てみると、雲海に浮かぶ綺麗な夕日が。遠くには微かにに白山が見えます。

 

19:00に再び食堂に集まりました。

 

この小屋のもう一つの名物がこの薪ストーブで焼いてくれる自家製ピザです。

 

ひとり1/8のワンピースずつ分け合って食べましたが、味はイマイチかな?

 

それぞれ部屋に戻り明日の準備。早起きをして、この日登れなかった継子岳にいくことになったので、早めに床につきました。

 

>>>2日目に続く。