ほんたき 山のカフェへ行ってきた | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

大阪府の北摂にある妙見山、その更に奥にある本瀧寺の境内で営業しているカフェ「ほんたき 山のカフェ」が、今月いっぱいで営業を終了して移転すると知って、慌ててヨメと一緒に行ってきました。

 

以前からお寺に珍しいカフェがあると聞いていて、いつか行ってみたいと思っていたものの、場所は能勢地区の山奥にあり、しかも営業は土日祝のみとあって、なかなか行くタイミングがありませんでした。

 

残りのスケジュールと天気予報をチェックして、この日しかないということで、3連休の最終日に行くことにしたのです。(幸いキャノンボール逆走応援の疲れは、ほとんど無し)

 

問題はどうやって行くか?普通は車ですが、歩いて行くとなるとヨメの体力を考えたら、妙見口駅から妙見山を超えて行くのが一番楽かな?と地図を見ながらルートを決めました。

 

21日祝日の月曜日、のんびりし過ぎて能勢電車妙見口駅に着いたのは10時前。この日は天気も良いとあって、駅前にはハイカーさんの姿がいっぱいでした。

 

駅からは「花折街道」と呼ばれる昔の妙見山参拝道を北へ上がります。可愛らしい夫婦の石像は道祖神のようですね。

 

参拝道らしく丁石も残っています。これは「二十二丁」とあるので、山頂まで約2.4kmあるということになります。

 

国道の広い道に出て、しばらく行くと妙見山に上るケーブルの黒川駅に着きました。駅からここまで約15分ほど。

 

ここからケーブルとリフトを乗り継いで山頂に行くこともできますが、それではつまらないので駅舎の横から歩いて登ります。いくつか登山道がありますが、新滝道と呼ばれるルートを登ります。

 

昔の参道の名残を止める鳥居を潜り

 

途中では滝行ができるところが何ヵ所かあり

 

苔むした階段が続くお社もありましたが

 

立ち寄る時間も惜しかったので、そのまま登り続けます。

 

急な階段も所々に残っています。

 

登り初めて50分ほどで、妙見山の大鳥居に到着。

 

境内に入ると、「三角点→」という大きな看板が3ヵ所ほどあったので、最初に三角点をチェック。これだけ位置をアピールしている四等三角点も珍しいですね。

 

さらに進むと、未来的な作りで目立つ信徒会館があります。ちょうどお彼岸のタイミングだったので、読経の声が聞こえていました。

 

ここからも見晴らしがいいですね。

 

山門には、大阪府能勢町と兵庫県川西市の県境になるというプレートがかかっています。

 

本殿もちょうど御祈祷の最中だったので、邪魔にならないようにサクッとお参り。

 

時節柄、御朱印も書き置きのものでした。

 

ここから山を降りて、本瀧寺に向かいます。

 

初めは整備された道を進み

 

トレイルに入ると、あちこちにこんな苔むした石碑があります。

 

御神木などの杉の大木が林立する道は、その昔参拝道だったことがわかりますね。

 

20分ほど降りると、本瀧寺の裏に出ました。大きな狛犬がお出迎え。

 

本殿にお参りして

 

御朱印(ここも書き置きでした)をいただいた後

 

この日の目的だった「ほんたき山のカフェ」へ。

 

ちょうど昼前とあって、店内はほぼ満席。屋内とテラス席がありますが、せっかくなので景色のいいテラス席を選びました。

 

バイクで来る人も多く、うるさい賑やかなバイカーのグループに囲まれた席へ。時折晴れ間が広がるものの、朝から曇り空だったのでテラス席は予想以上に寒かった。

 

カフェといいながら、ここは薬膳カレーも有名です。私は揚玉ねぎがトッピングされたカレーを、ヨメはほうれん草をミックスしたグリーンカレーをオーダー。ともに湯葉がトッピングされています。中辛で美味しかった。

 

食後はもちろん珈琲とチーズケーキをいただきました。コーヒーはブラックでも飲めましたが、期待したほどではありませんでした。

 

スタッフはみんな高校生のバイト?と思われ、お客さんが多かったせいもあってバタバタしていて、なかなか注文を取りに来なかったり、料理が遅かったりしたのが、ちょっと残念でした。

 

食後は境内をぶらぶら。ここには滝行もできる滝がありますが、水量はよく見ないとわからないほどわずかでした。

 

カフェの移転案内も掲示されていました。店長に聞くと、ひと月後に剣尾山の麓の栗栖地区に、「ほんたき寺巣(テラス)」としてオープン予定だそうです。更に遠くなるので、その前に行けて良かった!

 

ほんたきカフェを下から見るとこんな感じ。一番左端の建物がカフェの建物です。

 

時刻は13:00過ぎ、予定ではそのさらに奥の妙見奥の院や、更に北の歌垣山に足を伸ばす予定でしたが、時間がないので戻ることにしました。そのまま戻るのもと思って、近くにある有名な野間の大けやきを見に行くことにしたのです。

 

山道を下り

 

急階段を恐る恐る降りて

 

車やバイクがすぐ横をバンバン通る道を進むと、行く予定だった奥の院の入り口がありました。

 

30分ほど車道を歩いて、ようやく野間の大けやきに到着。樹齢推定1,000年、幹周り14mという巨木は、写真では見たことがあるものの実物はなかなかの迫力です。

 

この大木の前では、「ありなし珈琲」という屋台が出ていて美味しい珈琲が飲めるのです。しかし今シーズンは26日のオープン前だったので、資料館で売っていたドリップパックを買って帰ることにしました。袋のイラストが可愛いですね。

 

確かこの車道に妙見口駅までのバスが走っているはずと思って調べてみたら、なんと平日のみの運行(!)ということがわかり、さてどうする?となりました。ありなしの道というトレイルを辿ることもできましたが、ヨメがお疲れ気味だったので、ここは最短距離でいける車道を歩くことに。

 

峠越えの道を歩くこと約1時間、ようやく駅まで戻って来れました。慌てて出かけたために、事前情報がチェック不足でトラブルもありの日帰りハイクでした。

 

この日のコースです。