「マヤカン」というのは、六甲山系の摩耶山中腹に1930年に建てられた「摩耶観光ホテル」のことですが、台風などによる被害で1970年には営業を停止し、その後は色々あって1990年代には閉鎖され、今は廃墟となっているところです。
最近の廃墟ブームもあって、この「マヤカン」を始め、周辺の関連施設を巡る見学ツアー「マヤ遺跡ガイドウォーク」が地元のボランティア団体の手で不定期に行われていて、私も何回か参加したことがあります。
今回、過去のツアー参加者限定で、通常のツアーでは行かない場所も案内してくれるというスペシャルツアーが開催されたので、ヨメと一緒に参加してきました。
22日土曜日、集合場所になっている摩耶ケーブル虹の駅に向かいます。
歩いても登れますが、翌日もランイベントの予定があったので、足を休めるためにケーブルに乗って上がりました。
急勾配を登ること5分ほどで
虹の駅に到着。
昨年この「マヤカン」が国の有形文化財に指定されたのを記念して、駅の表示版に「旧摩耶観光ホテル前」という副駅名が新しく追加されています。
この日の参加者は20名。場所によって崩落の危険があるため、全員ヘルメットを被ります。
11:00にツアーが始まりました。ガイド役は、お馴染み「摩耶再生の会」の慈(うつみ)さんです。
写真でよく紹介される、西側から見える旧ホテル3階4階部分。このところの寒波で、積雪が残っています。
その入り口で、イベントのためにセコムのセキュリティシステムを切る慈さん。今だに不法侵入が絶えないそうです。
建物の北側の階段を降ります。ここは通常のツアーでも行ける所です。
アール・デコの美しい曲線の外壁ですが、以前より崩落が進んでいる気がします。
そして、ここから今回だけの見学エリアに入ります。
建物の北側の外壁。
大食堂のあった部屋。光が差し込んで明るく見ることができました。壁画の跡も少し残っています。
全盛期はこんな感じだったそうです。
今にも崩れ落ちそうな壁の横で説明している慈さん。
白くカーブを描いているのは、温泉風呂の跡だとか。
東側は、当時歩いてここまで登ってきた人のための入り口だったそうです。
横の部屋には
ベッドなど備品の残骸があります。
そして、ここから先は建物の正面になる南側に回るために斜面を下ります。
下り切った先で、慈さんが昔の写真を見せながら説明しているのは、当時併設されていた動物園の檻の跡だそうです。
当時のレンガも少し散乱していました。
かなりの勾配のある斜面を登っていくと
ホテルの正面玄関になる南側になります。当時「軍艦島」と並んで「軍艦ホテル」と言われた威容がわかりますね。冬場は木の枝が枯れて全容がよく見えます。
全盛期の写真です。以前は周辺がもっと平な地面だったのが、度重なる土砂崩れで急勾配の斜面になってしまったそうです。
ホテル1階部分の土台がかなり崩れていて危険なため、これ以上は近づけないのだとか。
すぐ横には、水道水を組み上げた水路の跡が残っています。
ここから南に目をやると、紅葉の林が続いていて、シーズンには広大なエリアに綺麗な紅葉を見ることができるそうです。あまりに勿体無いので、神戸市と話し合ってこの辺りに遊歩道を設ける計画があるそうです。
そのまま一周するのは危険なので、来た道を戻ります。
1時間ほどでツアーは終了。今回は文化庁の支援もあって特別に無料で行われました。
帰りにお土産として、旧ホテルの内部を調査した時の映像を3Dで見ることのできるゴーグルをもらいました。QRコードを読み込むと映像がスマホで映し出され、ゴーグルにセットして見るとVRの世界が広がるそうです。
(早速やってみましたが、ドローンで撮影されたと思われる映像はともかく、ゴーグルの質があまり良くなくてちょっとガッカリ)
帰りはケーブルを使うことなく、上野道を歩いて街中まで下りました。
ちょうど昼過ぎだったので、久しぶりに「シンズバーガー」に寄ってみることに。
ヨメは初めてだったので、基本のシンズバーガーとチリポテト、ドクターペッパーのセットを
私は、クリーミーリッチとチャウダー、コーラのセットをオーダー。
相変わらず美味しかったです。
「マヤ遺跡ツアー」は私自身これで4回目ですが、毎回新しい発見があって飽きません。

































