出町柳裕美と行く六甲西半縦走 | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
そんな暮らしがいい!

宝塚から須磨浦までの六甲縦走路(公称56kmですが、実際は45kmほど)を1日で走り抜くキャノンボールラン。去年の春、ランナーとして一回くらいは走ってみようと参加してみたところ、まさかの時間内完走ができてしまったので、今年も懲りずにエントリーしてしまいました。

 

大会まであとひと月、一度くらいは試走をしておきたいなと思っていたら、ロ〜ガンさんと裕美姐さんが縦走路西半分の試走会を企画してくれました。

 

25日日曜日、集合場所の新神戸駅に集まったのは、二人の他に、はゆっち、たえさん、けんけんと私を含めて全部で6人。

 

裕美姐さんは前日も京都周辺の山を40km走っていて、相変わらずのサイボーグぶり。このところ京阪電車出町柳駅をスタート地点にして走り回っていたので、一部のラン仲間の間では「出町柳裕美」と呼ばれるようになり、おけいはん**に倣ってトレイルのキャンペーンレディになるとかならないとか(笑)

 

(**おけいはん とは、京阪電車が企画している沿線のキャンペーンキャラクターのことで、駅名+けいこという名前がついています)

 

私はといえば、前日の山本ワールドの打ち上げで3次会まで付き合って飲みすぎたおかげで、久しぶりの二日酔いで頭の奥がジーンとしたまま家を出ました。朝起きた時に止めよかなとも思いましたが、汗をかいたら少しはマシになるかと楽観して参加したわけです。

 

新神戸駅を9:00過ぎにスタートして、布引の滝に向かいます。

 

久しぶりに訪れた布引の雄滝は、チョロチョロと今まで見たことがないくらい水量がなくてみんなびっくり。このところ雨も少ないうえに、まだ水源が氷結しているせいなのかもしれません。

 

普通はそのまま北に上がって市ケ原で六甲縦走路に合流するルートを取ります。しかしこの日は別のルートで縦走路に出ようと、いつも横目で見て素通りしていたかずら橋を渡って行くことにしました。

 

やや急な階段が多い上りの尾根道を進むと、南北朝から戦国時代に建てられたといわれる瀧山城址に到着。六甲山中のこんなところに山城の跡があるのも初めて知りました。

 

そのまま再度山(ふたたびさん)に向うルートを進みます。途中に「毎日登山発祥の碑 善助茶屋跡」という石碑と四阿が現れます。神戸の裏山になる六甲山は昔から神戸市民が散歩がわりに登っていたことから、こんな立派な碑が登山仲間によって建てられたようです。

 

スタートしてから約1時間、縦走路に合流する大龍寺に到着しました。

 

と、前から賑やかな話し声が聞こえてきたので見てみると、地元神戸のラン女子7人にばったりと遭遇。中には知り合いの顔もちらほら。彼女達もキャノンボールの試走をしようと登って来たそうです。

 

彼女達と分かれて、縦走路をゆっくり走り、しばらく登ること15分ほどで最初のピーク鍋蓋山山頂に到着。

 

見晴らしのいいところで、最初の休憩をすることにしました。ここまでで結構汗をかいたので、ようやく昨日飲みすぎたアルコールも抜けたようです。天気は曇り空、暑くなって来たのでウィンドブレーカーも脱いで行きます。

 

我々が食事を終える頃に、先ほどの女子達が追いついて来たので、再び挨拶をして先に進みます。

 

天王吊橋を渡り

 

二つ目のピークになる菊水山に向かいます。菊水山へ登るのは東からと西からでは大違いです。東からは比較的上りやすいのですが、西からの順走ではハードな急登が続くので、かなり体力を消耗します。

 

菊水山の山頂に着いたのは11:30過ぎ。ここでも時間をとって食事休憩。

 

かなり段差のある下りを降りて行くと、走りやすい下りのロードが続きます。

 

途中にある神戸市の水処理場でトイレを借りて、さらに先へ。(この施設は市役所の管轄ですが、登山者達のために休日でもトイレを解放してくれているので助かります。)

 

神戸電鉄の鵯越駅に着いたのは12:30くらいでした。ここに来る間に、大勢のハイカーとすれ違います。来月11日に縦走路を須磨浦公園から宝塚まで歩いて行く六甲全山縦走大会が開かれるので、その試走をするグループが次から次とやって来ます。

 

駅前の自販機でいつものようにビールを買い込み、しばらくまったりとしてしまいました。

 

ここから先の丸山の住宅地は縦走路を逆走するときの難所の一つです。というのも、順走(西から東)の時にはよくわかるところにある縦走路の標識が、逆走だととても分かりづらく、住宅地ということもあってこのエリアでロストするランナーが毎年必ずいます。

 

この日は縦走路を熟知しているロ〜ガンさんと裕美姐さんの先導だったので、もちろん迷うこともなく、ショートカットルートも教えてもらうことができました。

 

キャノンボールは縦走路を走るのが基本ですが、ショートカットできるところは走っても構わないというゆる〜い草レースなので、ランナーはいろんなショートカットルートを見つけているのです。

 

住宅地を抜けると、高取神社のある高取山の登りが現れます。少し足が疲れてきたので、背負ってきたポールを組み立てて使うことにしました。高取山周辺は神社の聖域ということで、走行禁止区域になっているのです。

 

高取神社に着いたのが13:00過ぎ。

 

ここまでくる間に、同じように走っているランナーたちのグループにすれ違ったり、追い抜かれたりしました。びっくりしたのはそのほとんどが裕美姐さんの知り合いだったこと。やっぱり関西のトレイルランナーの間では有名人(?)というか、彼女の顔の広さに改めて感心しました。

 

そういえば、この日は我々のペースに合わせてくれてゆるゆるで走ったり歩いていたりしていた姐さんですが、名前も知らランナーに途中で追い抜かれた時に突如カチッとスイッチが入って彼女達の後を追っかけ始めたのにはみんなで苦笑するしかありませんでした.....。

 

その先の妙法寺の前後でも何箇所かショートカットルートを教えてもらったのですが、何気ない小道だったりしてすべて覚えるのは難しいところもありましたね。

 

途中のコンビニで小休止。ここでもビールでガソリン補給をするメンバーがいました。(私は我慢しましたよ 笑)

 

妙法寺の住宅地を抜けると、次のピーク東山の登りが始まります。

 

東山の山頂は14:00過ぎに到着。その先にはこれから向かう須磨アルプスの尾根が見えます。

 

須磨アルプスの馬の背は何回来てもいいですね。

 

市街地からすぐのところにこんな景勝地があるのも、六甲山系の魅力の一つです。

 

その先の横尾山栂尾山の二つのピークを過ぎれば、ゴールはもうすぐです。

 

西からだと登るのに苦労する通称400階段も、ただ降りるだけなのでリズムよく下りていくことができました。

 

高倉台の住宅地を抜けると、普通は急な鉄階段を登って「おらが茶屋」の前を通るのですが、ここもショートカットをしてループ路を走ります。

 

鉄拐山の脇を通って、旗振山に着いたのが15:20。

 

ここまでくればあとは下りるのみ、ということで閉まっていた茶屋の前で最後の休憩。みんなが持って来ていたチョコやあんぱん、どら焼きなどを分け合って、まったりしてしまいました。

 

あとはのんびり歩いてゴールの須磨浦公園駅に着いたのは15:40過ぎ。約23kmのゆるゆるの試走でした。予定では15:00くらいにゴールするつもりだったので、ちょっと遅れてしまいました。喋ったり休憩したりしながら、縦走とはいえほとんど歩いてしまい、走ったのは1/5もなかったのでこんなもんでしょう。

 

 

そこで一応解散したのですが、私を含む4人はそのまま電車で三宮駅に向かい、駅近の二宮温泉でさっぱりすることにしました。

 

二宮温泉を出た後は、三ノ宮駅前で打ち上げ。脚を故障して今回参加できなかったりっこさんも合流した5人で、彼女オススメのガード下の餃子屋へ。餃子だけでなく他の中華料理も美味しくて、昨日飲みすぎたのにも関わらず、ここでもビールジョッキをガバガバといってしまい、ほろ酔いで電車に乗ったのでした。