ゴールデンウィークの週末、最高気温が30℃になるらしいという予報を聞いて、人で込み合う街中を避けて山へ出かけてみることにしました。
暑さを避けるためだけでなく、2週間後に予定している大杉谷~大台ケ原のトレッキングの足慣らしもしておきたかったというのもあります。
山に向かった理由はもうひとつ。登山を始めてから約7年のあいだ履き倒して来たモンベルの登山靴がいよいよヘタってきたので、最近新しいハイカットの靴(ASOLOというイタリアブランド)を買いました。その試し履きも兼ねて近場でトレッキングをしてみたかったのです。
大阪近郊には日本アルブスのような2,000m級の山はもちろんありませんが、その代わり500mから1,000m前後の低山がいっぱいあります。六甲山系をはじめとして、電車を降りたらすぐに日帰りのハイキングにはもってこいの山に登ることができます。
今回選んだのは、山本~中山最高峰~中山寺という縦走コース。定番の六甲山は今日みたいな日は混雑するだろうと思って近場の低山にしました。
全体で3時間半くらいで踏破できるコースなので、暑くなる昼前には終われるようにとヨメと一緒に早めに家を出て、8:30頃には阪急宝塚線山本駅に到着。
住宅地を抜けて10分ほど歩けばもう山道に入ります。
青空に新緑の緑が映えますね。木陰とはいえしばらく歩くと汗ばんできます。
30分ほど登り続けると、このルートの一番の難所になる岩場に当たりました。写真では分かりにくいですがかなりの斜度があり、大きな一枚岩が続いているので足場が取りづらく、補助ロープがある程の場所なのです。
登るのももちろんですが下りるのも一苦労で、山登りに慣れていない人は躊躇してしまうほどです。その代わり登り切ると、宝塚の市街が一望に出来ます。
ここからは比較的平坦な道が続きます。今日は登山靴だったのですが、トレランシューズだったら間違いなく走り出してますね。
天気は最高に良かったのですが、予想外にハチが多く飛び回っていて困りました。ある場所では前後を大きなハチに挟まれ、5分ほど身動きが取れず冷や汗をかきました。
10:30を回った頃に、やっと中山最高峰に到着しましたが、あまり見晴らしはよくありません。
最高峰と言っても478mしかないのですが、一応三角点も確認しておきました。
所々で水分補給の小休止をしながら登って来たのですが、ヨメもあまりお腹も空いていないというので、このまま行動食は摂らず中山寺に向かうことにしました。
最高峰からの道が二つに分岐していたので、どこかで合流するだろうと思ってヨメと別々の道を行くことにしたのですが、これがちょっとしたトラブルのもとになろうとは.....。
私の選んだ道は実は大峰山から武田尾に抜ける道だったので、途中でどうもおかしいと思って引き返しました。コンパスも地図も一応持って行ったのですが、私の悪いクセで勘で行動してしまうことがたまにあるのです。
幸いケイタイが通じたので、ヨメと連絡をとりそのまま別々に下りて、中山寺で落ち合うことにしました。
こんな道が続くので、登山靴を履いているにもかかわらずやっぱり駆け出してしまいました。ハイキングの人にも会いましたが、トレイルランナーにも何人か追い越されたのに刺激されたようです。
11:20頃に中山寺奥の院に到着。
先に下りているヨメに追いつくつもりでいたのですが、ハイキングの集団に巻き込まれて身動きが取れないとヨメから携帯に連絡が入ってきました。聞いてみるとこの日たまたま阪急電鉄のハイクイベントがあり、我々とは逆に中山寺から最高峰を目指すコースに1,000人を越えるハイカーが参加していて、その大集団に当たってしまったようです。
中山最高峰から中山寺に行くのには二つのルートがあり、私が下りた奥の院経由は比較的人が少ないのですが、ヨメが向かった川沿いの道はメインのコースとしてハイキングの本にも紹介されているので人が多いのです。
先に中山寺まで下りて待ってるよ、と伝言を残しそのまま下りました。私が下りたコースはこんな岩場も多くて登りは結構キツい道です。
中山寺の境内に着いたのは12:00前でした。待つこと30分、やっとヨメの姿が見えて一安心。なんやかやとありましたが、ほぼ予定どおり3時間半で終わることができました。
境内で珍しく梅酒と梅シロップを売っていたので、買ってみました。中山寺の敷地内には広い梅林があるのですが、そこで取れた梅を和歌山の業者に頼んで梅酒などを造ってもらっているそうです。数が少ないので毎月の第一土日だけ売っているらしいです。
青空に映える山門を抜けると、暑さが一気に身にしみます。
思わず駅前でわらびソフト(わらび餅+ソフトクリーム)を買ってかぶりつきました。
今日のコースは急登があるもののトレランのコースとしても使えそうなので、近いうちに一度走ってみたいと思います。
コース図と高低差はこんな感じです。↓
山を切り崩して造った新興住宅地の周りをほぼ一周する感じのコースですね。
新しい登山靴も靴擦れもなくしっかり足に馴染んでくれて正解でした。