声楽と宗教 切っても切れない縁に近づくために
いや〜、面白い本と出会いましたよ!
これ、是非みなさんにも読んでいただきたい。
声楽(音楽)と宗教って
とーーっても縁が深く
中でもキリスト教との関わりがとても濃密です。
なので、キリスト教信者でなくとも
曲の理解を深めるために
聖書の世界を垣間見るのにとっても使える本でした。
宗教の世界を描いた音楽
声楽曲の中でも分類があって、
オペラ(歌劇)
歌曲
そして、宗教曲というものがあります。
かの有名な、音楽の父と呼ばれるバッハも
音楽の母と呼ばれるヘンデルも
宗教曲という分野の曲をたくさん作っているのです。
例えば、聖書の中の言葉を使って、イエス・キリストの生涯を音楽にしたあの大曲。
ヘンデルの『Messiah』(メサイア)
よく知られている曲だと
合唱の「ハーレルヤ!ハーレルヤ!ハレルーヤ!」
先述しましたが、歌詞は聖書の中からとられています。
他には
何百曲、何千曲と存在する『Ave Maria』も宗教曲の有名どころでしょうか。
こちらの歌詞は聖書から直接とられているわけではありませんが、やはりキリスト教の宗教観が分からないと、イマイチ曲に入り込めないのです。
無宗教が多い日本人
私たち日本人は、特定の信仰を持たない人が多いので、信仰心の奥深さなんかを理解するのが難しいように思います。
キリスト教系の大学で学んだ私さえ…そんな感じでございます…![]()
ははは…。
そんな私のような人間が
固い言葉で書かれた「聖書」は、どうもとっつきにくい。
読んでるけど、内容が頭に入ってこない…
という現象に陥ってしまいます。
うん、困ったもんだ。

宗教曲の魅力
宗教観がなかなか分からなくても
宗教曲の魅力に取り憑かれるのです![]()
厳かで
それでいて、苦悩が音楽から滲み出ている。
そして底抜けに明るく悦びを表現してくるあの差が何ともたまらんのですよ
…となると、やはり中身を理解したくなる。笑
お固いものはやはり無理なので
ここに落ち着いた次第です。
しかも、内容がほどよくカットされているのも
初心者には有り難いところです。
声楽と宗教曲って切っても切れない縁があります。
その縁をより近いものにするために
聖書の世界を垣間見てみてはいかがでしょうか?![]()
ソプラノ
かじやなみこ



