困難な状況で自分の感情をコントロールし、より良い決定を下すのに役立つ実践的な方法。
●それを実践するには、私が「黄金の質問」と呼んでいる質問を自分に問いかける必要があります。
●黄金の問いかけは、実は5つの質問が1つになったものです。
「私はこのことについてどう感じるだろうか?」
感情的な脅威を感じると、扁桃体と呼ばれる脳の別の部分が脳を「ハイジャック」し、しばしば「戦うか逃げるかすくむか反応」を引き起こします。
感情のハイジャックは、ある種の状況では有効です。しかし、それが原因で後悔するようなことを言ってしまうこともあります。
ここで、黄金の質問の出番です。
この決断が自分の将来にどのような影響を与えるのか自分に強制的に考えさせることで、扁桃体を使うことから前頭葉を使うように切り替えます。
つまり、ハイジャックを「ハック」するのです。
●「1日たったらどんな気分になっているだろう?」
かなり気分がいいな。自分の仕事が評価されているとわかって嬉しい。
「..1週間後は?」
悪くない。そろそろ昇給分をどう使うか計画しよう。
「...1ヵ月後は?」
うーん。給料が上がるのはいいことだけど、それだけの価値があるかどうかわからないな。
「...1年後は?」
うう。この仕事は大嫌いだ。
「...5年後は?」
あのビジネスをはじめなかったなんて信じられない。もしはじめていたら、今頃どうなっていただろう?
もちろん、この黄金の質問の効果は、仕事上のことだけではありません。
●「1日経ったら自分はどう感じるだろう?」
気分は悪いけど、彼女だって自業自得だ。
「1週間後は?」
わぁー。これは、今までで一番長い喧嘩だ。
「...1ヵ月後は?」
あんなこと言わなければ良かった。
「...1年後は?」
2人が別れることになるなんて信じられない。
「...5年後は?」
あの日に戻れたらどんなにいいか。
●黄金の質問が特別なのは、未来を垣間見ることができるからです。
●後悔したくないとき、正しい判断をしたいとき、自分に問いかける「黄金の質問」を実際の生活で活用してみましょう。