●自分が自分の助けになるということは意外と忘れがちな視点かもしれません。
「自分で自分を助ける力」は本来誰にでも備わっているもの。
しかし、他人を頼りすぎたり、助けてくれる誰かを探し続けたりすることで、「自分で自分を助ける力」を忘れ、失っていってしまう。
問題の本当の姿を見抜き、自分で心を落ち着かせ、自分で問題を解決できる力を身につけることができれば、いたずらに問題を怖がることがなくなります。自分自身を信じて頼れる感覚、つまり自己信頼が高まり、私は大丈夫なのだという自信につながります。
自分の中で起こる問題、たとえば人間関係やパートナーとのトラブル、仕事やお金の行き詰まりなどは、「自分で自分を守ろうとするがゆえ」に起きている。
「自分で自分を助ける力」の取り戻し方。
1. 部屋が片付けられない
「部屋が片付くと思考もスッキリする」といいますし、しかし逆に、抱え込んでいた不安や焦燥感が湧いてきてしまう人もいます。
部屋が片付けられない自分を責めるのではなく、まずはそんな自分の心の防衛反応に感謝すれば、次第に真の問題にも向き合えていくかもしれません。
2. 時間がない
時間がないのは、やる気を出すスイッチがないわけでも仕事が遅いわけでもなく、心の防衛反応が原因だという場合もあります。
「忙しくしていたら、不安や焦燥、ストレスを感じなくてすむ」という防衛反応が働く場合もあれば、「忙しくしていないと、自分には価値がない、存在している意味がない」という感覚が湧いてしまうという場合も。
そんな気持ちから自分を守るために、「あえて時間に追われるように、あれもこれも抱えるように仕向けてくれているケースもある」
3. お金が貯まらない
この場合も、これまで紹介してきた「部屋が片付かない」「時間がない」の場合と似ています。「お金が貯まってしまったら、やりたかったことができてしまう。それが怖い」と思うから。
「部屋が片付かない」「時間がない」「お金が貯まらない」。そんな自分を卑下しなくていいのです。
「自分はダメな人間だ」と思うのではなく「無意識に自分で自分を守っていたんだな…」と捉え方を変えれば、自分を愛おしく思えるはず。