以前紹介した「メリット・デメリット」が物事の表と裏を比較していたのに対して、「ビフォー・アフター」は時間軸で比較する「ものさし」です。
たとえば、あなたがジムのトレーナーだったとしましょう。相手に入会を勧めたい場合を考えてみましょう。
「(ざっくり一言)このジムに通うと痩せられます→(なぜ?)確実に痩せるプログラムをそろえているから→(たとえば、ビフォー・アフターは?)会員の方の86%が3か月以内に体重を5キロ減らすことに成功した」
という具合に、ビフォー・アフターを使って具体化できます。
他にも、「年のせいか最近ちょっと疲れが抜けないんだよね」というような雑談シーンでも使えます。
「(ビフォー)以前は一晩眠れば朝はスッキリしていた。(アフター)50過ぎてからは、朝から肩や腰が痛くて体が重いんだよ」。
さらに、面白い本を読んで、その感想を伝えたい場合なら、
「(ビフォー)いつも残業ばかりしていた。(アフター)この本のタスク管理術を実践したところ、仕事の効率が良くなって残業時間が大幅に減った」という具合にビフォー・アフターで具体化することもできます。
このように、「ビフォー・アフター」は、過去と現在を比較したり、今と未来を比較したりすることで、その変化を生き生きと相手がイメージしやすい形で伝えることができます。様々な場面で活用しがいのある「ものさし」です。