とにかく森達也という存在は、一度狙った獲物は逃がさない。 実際、『福田村事件』を映画という形に仕留めるまで20年以上の歳月がかかっている。
「福田村事件」を撮った森達也監督の背景が少しわかった。
大変興味深い。
映画誕生までの執念はさすがだ。
映画はまさにこれほどまでの思い入れの強さが成さしめたたまものだったのかと改めて恐れ入った。
黒沢清の「しがらみ学園」とかに主演していたのは見ていたし、オウム真理教のドキュメンタリー「A」を撮ったのは知っていたが。
「福田村事件」を観るまで、ここまで凄い作品を撮る方だとは認識していなかった。
それほどまでに映画「福田村事件」は素晴らしい。
まさに100年に1本の傑作である。
クリエイターたる者、執念深さなくして傑作は生み出せないという証でもある。
映画「福田村事件」は2023年の日本映画界に起きた最大の事件であった。
今後益々、森達也監督の作品は無視できそうにない。