それは、「常に『言い換え』を心掛けて、コピーアンドペーストは禁止」ということ。
要するに、「丸暗記」禁止なのだ。
予備校の先生が黒板に書いた文字や、参考書に書いてある文言をそのままノートに書き写してはいけない。「自分なりの解釈」をふまえてノートを取る。
一度、自分というトンネルの中をくぐらせてから、アウトプットしなければならないのだ。
一見するとめんどくさく、「たくさん丸暗記をしたほうが効率がいいのでは」という疑問も浮かんだが、その具体的な方法を追っていくと、なるほどたしかにと膝を打った。
本質的な理解とはこういうことなのか、私ももっと早くこの勉強法を知っていれば……と、思わずにいられなかった。
西岡さんはこう語る。
情報は、そのままだとただの文字列です。そしてその情報をただ書き写すということは、まったく自分の頭を経由しない、意味のない行為になってしまうのです。コピーアンドペーストでは、情報は使えるようになりません。(P.170)