こんなこと書かれたら絶対見逃せなくなる。
その映画のタイトルは
「ゴールド・ボーイ」
●日本映画のエンターテインメント作品で、これほど緊迫感のあるサスペンスものは久しぶりではないか。
2時間サスペンス風に始まった映画は荒唐無稽に陥ることなく、終幕までリアルな感触を保ち続ける。まず、港岳彦の脚本の力が大きい。二転三転するサスペンスに隙がなく、大人の心を見透かすような子供たちのセリフはインパクト大。俳優もいい。性悪男の色気を発散する岡田は見事だし、羽村、星乃の演技も大人顔負けだ。
監督はベテラン、金子修介。膨大な金子作品群の中、コミカルな要素や遊びがほぼない作品は異質だが、エンタメに力を発揮してきた手だれは持ち味を存分に発揮している。




