黒柳徹子が語る。最愛のお友達、作家・脚本家の向田邦子
「あ、きれいな人がいる」それが、向田邦子さんを最初にお見かけしたときの印象です。
女優の加藤治子さんに「遊びに行かない?」と誘われて、今の西麻布にある向田さんのマンションを訪ねてから、私はそこに入り浸るようになりました。
向田さんは読書をしたり、原稿を書いたり。
でも、お腹がすくと向田さんはパッと頭にヘアバンドを巻いてからキッチンに立ち、冷蔵庫のありものでパパッと美味しいものを作ってくれるのです!
当時の私はまだ親元から仕事に通っていたので、向田さんの暮らしぶりは、とても自由で颯爽として見えました。
向田邦子の面影がしのばれます。