「苦手」は「学びのサイン」 | 好きなことだけで生きられる

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「苦手」は「学びのサイン」



「成功」ばかりが重視されるいま、「失敗した」と感じることがどうしても多くなりがちだ。しかしそれは、「成功とは何か」を誤解しているからではないかと、組織心理学者のアダム・グラントは言う。

人は、目標を追う過程で困難に直面するとさじを投げてしまう。偉大なことを達成するには、生まれながらの能力が欠かせないと思い込んでいるからだ。しかし、これもまた間違いなのだと、グラントは新著『秘められた可能性:成果向上のための科学』(未邦訳)で述べている。

この記事では、グラント教授に聞いた、秘められた可能性を引き出すための3つの重要ポイントを紹介する。潜在能力を解き放つヒントになれば幸いだ。

1. コンフォートゾーンの外に踏み出せ

成功とは、勝利するというよりも、時間をかけて成長することだとグラントは説く。スキルを身につけるためのもっとも良い方法の一つは、自分自身の能力をあえて試してみることだという。

「何かが苦手だなと感じることは、新しいことを学ぼうとしているサインです」。グラントはインタビューでそう話す。「そうしたサインは、意識するだけでなく、もっと増やすべきです」

彼によると、自分が心地よさを感じるコンフォートゾーンの外にあえて出たほうが、より大きく成長できる可能性があるという。

また、成長の過程では、間違うことはかまわないどころか、むしろ効果的だとグラントは言う。いくつもの言語を話すことができる多言語話者(ポリグロット)を例に出すと、その人物は1日あたりのミスの回数で新しい言語の習得状況を測っていて、1日200回以上間違うことを目指しているのだという。

「知識やスキルを身につけたければ、学ぶと同時にそれを使わなくてはなりません」。「間違ってしまうくらい何度もやってみなければ、上達は望めないでしょう。

2. 常に楽め

彼はまた、「burnout」して燃え尽きないよう気をつけるべきだとしながらも、「bore out」も避けるべきだと話す。燃え尽きの反対は、グラント流に言えば「退屈」なのだ。要するに、刺激が足りない状態が続き、感情が疲弊してしまうことだ。

それを防ぐ一つの方法として、日々の学習に遊び心と目新しさを取り入れるよう勧めている。たとえば、NBAのプロバスケットボール選手、ステフィン・カリーが大学を出てから急成長したのは、あるコーチの存在があったからだ。そのコーチは、反復練習よりも変化に富んだゲームを取り入れることを重視して、カリーの練習メニューを組んだ。

「異なるスキルを交互に使用したほうが上達のスピードが速いことは、数々の実験で示されています」とグラントは言う。

また、行き詰まったからといって、無意味なことを何度も繰り返すべきではない。そんなときは休憩し、楽しいと思えるほかのことに取り組んだほうが良い。創造力を別の方向へ向けると「新たな自信が生まれ、別のスキルを発見します。それが追い風となり、さらなる高みへと昇っていけるのです」。

3. アドバイスを求めろ(そしてアドバイスを与えろ)

上達を目指しているとき、人は他人に意見を求めることが多い。しかし、グランドいわく「フィードバック」が常に有益だとは限らない。その理由の一つは、フィードバックが過去に焦点を合わせたものであることだ。

グラントはある日のプレゼンテーションの後、聴衆の一人を捕まえて感想をたずねた。すると「息遣いがダース・ベイダーみたいだった」と言われたそうだ。その一言ですぐさま「無意味な批判は自信を打ち砕くことを学んだ」と明かす。

グラントはこの対案として、ハーバード・ビジネス・スクールの研究を紹介。その研究は、今後の改善に的を絞った「アドバイス」を求めるほうがより役に立つことを発見したものだ。そのうえ、アドバイスというものは一般的に言い方が前向きなので、正しいことをやろうと背筋を正すことにもなる。

さらに、他人にアドバイスをすると、助言した人自身もまた、その後のパフォーマンスが向上する傾向がある。グラントはこれを「コーチ効果」と呼ぶ。これは、助言者本人も他人に与えたアドバイスを心に留めるようになるからだという。高校生を対象にした研究では、無作為に割り当てられた後輩にモチベーションを上げるようなアドバイスした生徒は、その本人もまた、成績も上がったことがわかっている。

「他人に与えたアドバイスはたいてい、自分自身も取り入れるべきことなのです」。そう話すグラント自身も、インスタグラムやXで頻繁にアドバイスを提供している。

「心に響かせるためには、ときにはそれを大声で聞く必要がありますから」

以上、上記記事からの抜粋でした。

苦手は成長のための学びのサインなのですね。

秘められた可能性を引き出すために
●コンフォートゾーンの外に踏み出す。
●常に楽しみながら。
●アドバイスを求める。与える。