悩む時間が長ければ、仕事ができる時間、行動できる時間、勉強できる時間が減ってしまって、その分、ハッピーでない結果になることが多い。
大切なのは、あまり役に立たない悩みにはまらずに、「どう動く方向に持っていけるか」を考えることなのです。
行動できないことで悩んでも仕方がない
悩みには「解決できること」と「解決できないこと」がある。そして「変えられないこと」「変えようがないこと」は、解決できない悩み。
例を挙げるなら、過去のこと、容姿や出生(どんな親から生まれたか)、自律神経の問題によって起きている現象(人の前に出ると顔が赤くなる、胸がどきどきする)などは変えられるものではないため、いくら悩んでも解決できないわけです。
さらにもうひとつ、「動けないこと」も解決できない悩みといえるようです。たとえば転職について悩む際、なんとなく「この会社にいたくないなぁ」という程度の気持ちでいるのであれば、それは解決にいたらないはず。おそらく、その気分のまま会社に居続けることになるからです。
したがって、「変えられるか、変えられないか」「動けるか、動けないか」、これらは悩みを選別するための重要なポイントなのだと著者はいいます。悩みが心に入り込んできたとき、まずはこの二点でふるいにかける。そうすれば、余計な悩みにつかまらないですむということです。
ベストではなく、ベターをめざす
そもそも、「悩みを解決する」とはどういうことなのでしょうか?
悩んでいることがすっかりクリアになる、それが解決だと思っていないでしょうか。
もちろん、そうなることがベストです。しかし、そこにこだわっていると悩みは尽きないことになるのです。
ある目標が達成されても、それでは満足できず、次なる目標が悩みになるのです。
そこで必要になるのが、「ベターでよし」とする感覚です。
ベターをもってよしとする。ベターを一応の解決とする。その姿勢がなやみをずっと軽くしてくれるのです。
たしかにそう考えて物事に臨めば、悩む機会は減っていくかもしれません。
こちらの記事より抜粋させていただきました。