
映画「閉鎖病棟」(2019)を観ました。
解説
公開日: 2019年11月1日 (日本)
監督: 平山 秀幸
ネット記事より抜粋
公開当時から見たかった作品です。
原作は精神科医・帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)。 丸善お茶の水店の「感動のあまりむせび泣きました…」というPOPが共感を呼んだ累計85万部を超える作品。 『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督が映画化を実現させた。
精神科医帚木蓬生が1994年に書いた小説が原作です。
原作好きの方は映画にひとことあるみたいです。
閉鎖病棟で出会ったチュウと秀丸。
そこに女子高生の由紀が加わり、一緒に街まで外出したりして楽しそうな時を過ごしています。
ある時、由紀が乱暴されます。
同じ患者である薬物中毒の重宗に。
それを知った秀丸が由紀の敵を取るために重宗を殺してしまいます。
チュウは閉鎖病棟を出ます。
秀丸のことを思って一歩踏み出します。
秀丸の裁判の日に行方がわからなくなっていた由紀が現れ裁判で秀丸の事件のありのままを証言します。
由紀もまた看護婦の見習いの道に進んでいることがわかりました。
もともと妻と同僚の不倫現場に出くわしカッとなって二人を殺して寝たきりの母親まで殺め死刑を決行されたが死ねなかった過去がある秀丸です。
そんな秀丸のために由紀は病棟を出て職を得て自立しようとしています。
チュウもそうです。秀丸に認めてもらうことを支えに病棟を出て実家で母親の面倒を見ようとしています。
閉鎖病棟、一見人生のどん底のような場所でも人の運命を変える出会いがあるものです。
由紀にとっての秀丸の存在がチュウにとっても秀丸の存在がどれだけ支えになっているかわかりません。
秀丸も最初に人を殺めたのが自分がカッとなってやってしまった行動だったが今回は決して認められることではないが由紀をかばって変わりに復讐のためにやったことだった。
そして秀丸は潔く法の裁きの前に身をさらしていた。
物語は人が変われることを教えてくれる。
自分のためでなく自分のことを親身になって自分以上に気にかけてくれる他者との出会いがそれを可能にしてくれる。
それはきっと物語の中で終わらずに誰の人生にも訪れることだ
。
その出会いの前では心を閉鎖しないで開放させてあげたい。