COLD WAR あの歌、2つの心G2018年 ‧ ドラマ/ロマンス ‧ 1時間 30分 | 好きなことだけで生きられる

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映画「COLD WAR あの歌、2つの心」
G
2018年 ‧ ドラマ/ロマンス ‧ 1時間 30分

を見ました。


COLD WAR あの歌、2つの心』(コールドウォー あのうたふたつのこころ、Zimna wojna)は、2018年ポーランド英語版フランスイギリス恋愛映画パヴェウ・パヴリコフスキ監督、パヴリコフスキとヤヌシュ・グウォヴァツキ英語版とピョートル・ボルコフスキ共同脚本。1940年代後半から1960年代までの冷戦下のポーランドとフランスを舞台とし、音楽家(トマシュ・コット英語版)と彼に才能を見いだされた若い歌手(ヨアンナ・クーリク)との長年に渡る恋愛模様が描かれる。パヴリコフスキの両親の人生に触発されている本作にはボリス・シィツ英語版アガタ・クレシャ英語版セドリック・カーンジャンヌ・バリバールらが助演を務める。

ウィキペディアより


他の人の感想


千年女優の感想・評価

4.0
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世界大戦後、ソ連占領下のポーランド。各地を回る民族舞踊団に所属する音楽家で、曰くつきの経歴を持つ新人団員の少女ズーラと出逢ったヴィクトル・ヴァルスキ。瞬く間に互いに惹かれ合っていった二人が、世界が東西に二分されていがみ合う冷戦という時代の最中で育む愛をフォークソング「2つの心」の歌声と共に綴った恋愛映画です。

ポーランド生まれの映画監督でアウシュヴィッツで祖父を亡くし14歳で英国へと亡命したパヴェウ・パヴリコフスキが両親の姿から着想を得て作り上げた作品で、モノクロの気品ある映像と物語が絶賛されてアカデミー賞ではパルムドールを譲った『万引き家族』や作品賞の筆頭候補の声もあった『ROMA』らと共に外国語映画賞を競いました。

男性に都合の良い展開はありふれてはいますが、俗っぽいお話を「時代に振り回される」といういかにも大仰にしたくなる主題の下で決して背伸びも言い訳もせずに淡々と、90分にも満たない時間で無駄なく綴ります。抑制の効いた演出と映像は格調高くて美しく、ささやかな誰かの中にしか存在しえなかった世界に色気を与えてる一作です。


一人旅の感想・評価

3.0
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パヴェウ・パヴリコフスキ監督作。

冷戦時代の欧州を舞台に、ピアニストの男と歌手の女の愛の軌跡を描いたドラマ。

前作『イーダ』(13)がアカデミー外国語映画賞を受賞したポーランドの鬼才:パヴェウ・パヴリコフスキ監督最新作で、『イーダ』同様全編モノクロの映像により時代に翻弄された一組の男女の姿を見つめています。

冷戦時代のポーランド、ベルリン、ユーゴスラビア、パリを舞台にして、ポーランドの音楽舞踏団で出逢ったピアニストの男:ヴィクトルと歌手を夢見る若い女:ズーラの愛の軌跡を、スターリン崇拝歌を披露させられるポーランドの合唱団や政府による信仰心の有無の確認等、物語の背景に東西冷戦の殺伐とした現実を据えて描いた恋愛物で、政府当局にマークされたヴィクトルがフランスに亡命したことで離れ離れとなった二人が、時間と場所を変えて再会と別れを繰り返しながら、やがて互いを強く想う二人の愛の決着を導き出していきます。

言葉による説明をできるだけ排除した―“受け身ではなく、積極的な鑑賞姿勢”が求められる繊細な作品で、上映時間は88分と短いですが、観客は全てが説明されない一つ一つのシーンから男女の揺れる心の機微を掬い取る必要があります。

時代に翻弄される男女の1949~64年までの15年間における愛の軌跡と運命を描いた恋愛映画で、光と影のコントラストが鮮烈なモノクロの映像美と、民族舞踊&民族音楽、ジャズの旋律が物語に華を添えています。



   フィルマークスより抜粋    


冷戦という背景で男女が出会って共にこの世と別れるまでの15年間を88分にまとめた傑作。


無駄を削ぎ落とし男女の愛を浮かび上がらせる。


歌とモノクロと男と女。


どんな時代背景でも出会ってしまった男と女の愛は凄まじくもあり純粋でもある。


他人を寄せ付けない二人だけの絆が二人を満たす。


予告編