映画「ドライブ・マイ・カー」の興行収入がアカデミー賞国際長編映画賞受賞の効果もあり更新中です。
興行収入の半分が劇場に持って行かれる映画業界にあって、なかなかその巨額の制作費を回収するのも大変なこと。
今回のアカデミー賞の作品賞にノミネートされた作品の中でも制作費を回収できる興行収入を上げられた作品が少ない中で、それでも黙々と収益回収し利益を上げていた作品がこの「ドライブ・マイ・カー」でした。
数々の受賞で一気に注目度が上がっている濱口竜介監督です。
アカデミー賞国際長編映画賞の受賞により、「ドライブ・マイ・カー」の収益がますます加速していきそうです。
さらに、過去監督作品の上映も行われているようですし、濱口竜介監督作品に対しても益々注目度が上がっています。
濱口竜介監督が今まで真摯に映画に向き合い情熱を持って映画製作に取り組んで来られた努力のたまものであると感じます。
思えば、2016年、「ハッピー・アワー」を観て依頼、濱口竜介監督作品に魅了されてからまだ6年、「親密さ」でなんてすごい監督なんだとまた驚かされ、東北三部作、そして、軽やかに「寝ても覚めても」を撮りあげたかと思えば、「ドライブ・マイ・カー」「偶然を想像」でちまたの話題を独占してしまいました。
どこまで話題を独占すれば気が済むのか?
どこまで面白い映画を作れば気が済むのか?
その期待はとどまるところを知りません。
もう濱口竜介の名前を知っているだけでは何の自慢にもなりません。
かろうじて、「何喰わぬ顔」(ロングバージョン)を観てるのが自慢になるかならないかというところですか。
濱口竜介監督が2003年に大学映画研究会で撮った8ミリ作品。
これがまた見ずらいけどいい映画なんです。
いろんなことで注目されている日本映画界ではありますが、純粋に魅力的な映画を撮ることに情熱を傾けて素敵な作品を取り続けて欲しいと願います。
それだけがきっと世界に希望を与える力になるはずだと信じてやみません。
その作品に出会えたおかげで救われる人がいる作品を産み出して欲しい。
濱口竜介監督は、私にとってすでにもうその一人です。
濱口竜介監督は、日本映画界の宝です。