笑われるんじゃねえ、笑わせるんだ | 好きなことだけで生きられる

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「好きなことをしてそのことを発信しつづけると、そこに人とお金が集まります」by立花岳志
■当ブログの目的は2つだけ
●1つ目、習慣化 自分の好きなことを見つける。
●2つ目、出会い 気の合う仲間との出会いの場。




笑われるんじゃねえ、

笑わせるんだ


映画「浅草キッド」

ネットフリックス配信。


深見千三郎とビートたけしの

師弟関係を描いた物語。


大学を

中退し


浅草のフランス座で

エレベーターボーイをしていたたけしが


憧れのコント芸人であり座長の

深見千三郎に弟子入りするところから話が始まります。


ストリップ小屋でもあるフランス座。

踊り子のとの交流もありながら


やがて

さそわれて漫才をやるために


フランス座を後にするたけし。

下積みの地方のドサ廻りも経験し


ついに

テレビの漫才コンクールで優勝するまでになります。


その賞金を手に

再び浅草の師匠を訪ねます。


弟子にこづかいをもらう師匠があるかと

怒りながらもどこか嬉しそうな師匠に


以前のように飯をごちそうになるたけし。

行きつけの飲み屋鯨屋で、思い出話を語り客を沸かせる二人。


深夜、

師匠が火事で亡くなったと電話で知るたけし。


葬儀の場で、

先輩芸人から


生前師匠が

浅草の各所を挨拶回りをしていたことを知らされます。


喧嘩をしてヤクザにも頭を下げなかった師匠が

たけしのことを頭を下げてお願いしていたと。


遺影の師匠に向かって、

なにも自分で焼かなくても、焼いてもらえるのに。


火葬代を負けてもらった。

すでに焼けてるからと。


普段から面白いことを言えという

師匠の教えを守るたけし。


花を持って師匠の墓参り。

墓石をきれいにするたけし。


ラストは、

たけしが今の姿でフランス座の中を

歩き回ります。


そこには、かつての仲間たちの姿があり。

舞台には師匠が。


なんなんだよと文句を言う

客に


「芸人だよ」

と答える師匠の声に


たけしの

声がかぶる


二人笑い合い

タップを踊る


圧巻のラストシーンです。


千春役の

門脇麦や


深見麻里役の

鈴木保奈美が


脇を固め

映画に華を添えていました。


劇団ひとりが

7年間かけてようやく完成まで


こぎつけた

憧れのたけしの原点でもある「浅草キッド」


浅草での師匠深見千三郎とたけしの

師弟関係がたっぷり描かれていました。


たけしのことは知っていましたが

師匠の深見千三郎のことは名前だけは知っていても


どんな人なのかは

知らなかったです。


芸人は芸が出来て芸人。

着る物には金をかけろ。


口は悪いが

面倒見はいい。


浅草芸人の粋なところを

感じました。


笑われるとみじめになり

笑わせてると誇らしげになれます。


笑われるんじゃねえ、笑わせるんだ。


この一言に師匠の

その生き様がつまっていると思います。


粋な生き様に

たっぷりと


惚れさせてくれる

2時間3分でした。


餅は餅屋と言われるように

この映画が受けがいいのは


同じ芸人である

劇団ひとりが撮っているのもあるのでしょうか。


憧れの人と生きられる人生が

なんと豊かなことか。


人はその経験を

生涯の宝として


生きる生き物かもしれません。






映画を観た後に予告を見るとまた違った見方ができます。