
ジョン・カサヴェテスをご存知でしょうか?
自ら俳優業で稼いだお金は、すべて自らの映画資金に回して、自宅や知人の家をロケ地にし、
家族や、知り合いを巻き込んで、
妥協せずに自ら作りたい映画を作り続けた
インディペンデント映画の父と言われている監督です。
監督・脚本作品
- アメリカの影 Shadows (1959) 監督・脚本
- よみがえるブルース Too Late Blues (1961) 監督・共同脚本
- 愛の奇跡 A Child Is Waiting (1963) 監督
- フェイシズ Faces (1968) 監督・脚本
- ハズバンズ Husbands (1970) 監督・脚本
- ミニー&モスコウィッツ Minnie and Moskowitz (1971) 監督・脚本
- こわれゆく女 A Woman Under the Influence (1974) 監督・脚本
- チャイニーズ・ブッキーを殺した男 The Killing of a Chinese Bookie (1976) 監督・脚本
- オープニング・ナイト Opening Night (1977) 監督・脚本
- グロリア Gloria (1980) 監督・脚本
- ラヴ・ストリームス Love Streams (1984) 監督・共同脚本
- ピーター・フォークのビッグ・トラブル Big Trouble (1986) 監督
カサヴェテス映画との出会いは、1993年「カサヴェテスコレクション」として上映された5本の映画を見たことが始まりでした。
「アメリカの影」
「フェイシズ」
「こわれゆく女」
「チャイニーズブッキーを殺した男」
「オープニング・ナイト」
「アメリカの影」での役者たちの演技のみずみずしさ。
「こわれゆく女」でのジーナ・ローランズのギリギリの演技。
「オープニング・ナイト」での酔っぱらいながらも舞台に立とうとする舞台女優の執念。
どうやったらこんな映画が撮れるのかと
不思議になるくらい
苦悩する姿も含めて生き生きとした役者たちの演技と
ストーリーに圧倒された映画体験を味合わせてもらいました。
高田馬場の映画館で観ました。
ビデオで、「ラブ・ストリームス」と「グロリア」を観ました。
「ピーター・フォークのビッグトラブル」も。
続いて、2000年に
「カサヴェテス2000」と題して
「こわれゆく女」
「ハズバンズ」
「ミニー&モスコウィッツ」
上記の3作品がオールナイトで
一夜限りの上映会がありました。
もちろん、それにも参加しました。
「こわれゆく女」は、
さすがに記憶にありませんが、
初めて観る「ハズバンズ」「ミニー&モスコウィッツ」は、素晴らしい作品でした。
12作ある監督作品のうち
未見だったものが2作品ありました。
「よみがえるブルース」と
「愛の奇跡」です。
先日、
作られてから50数年たち
ようやくというか
ついに
まさか、
生きているうちに
見られるかどうかと思っていた
2作品のうちの
1作品を見ることができるようです。
「愛の奇跡」あらすじ
心理学者のクラーク博士が校長を務める知的障害児施設「クローソーン訓練学校」に、ジーンが音楽教師として赴任した。
彼女は子供扱いがうまく、とりわけ自閉症のルービン少年とは仲よくなった。
ルービンは幼い時に両親が離婚。親の愛情が乏しい環境で育っていた。
ジーンはルーベンの母親を施設に呼び、会わせることで少年の心を開き、近づこうとする。
そんなジーンのやり方に、クラーク博士は難色を示す…。
発売日は、10月30日です。
ついでに、
「よみがえるブルース」も
どこかの会社で
ソフト化してもらえないだろうか。
せめて、生きてる間に。