
を読みました。
ちなみに、私はゲームを全くやりません。
やりたいとも思いません。
今のところですが。
なぜ、東大卒のプロ格闘ゲーマーのときどが
書いたこの本に興味を持ったのかといえば
面白そうだと思ったからです。
例えゲームの世界であっても
勝つための必勝法は
業種を変えても使えるのではないか
と思ったからです。
もちろん、ゲームの世界にうとい私は
ときどの名前も知りませんでした。
いざ、本を開いてみたら
見事に予感は的中しました。
まず、読みやすい。
ときど自身が今まで勝てていた方法が
通用しなくなり
必死に模索して
あらたな必勝法を見つけ出して
再び試合に勝てるようになり
大会でも優勝できるようになった
自らの経験にもとずいて見つけた
努力の方法論が6つにわけて
解説されています。
自ら前書きにも書いてくれているように
この本が
「勝利」「正解」「合理性」にこだわりすぎて、行き詰まっている人
環境の変化によって、これまでの戦い方では勝てなくなってしまった人
情熱だけはあるけれど、どう頑張ればいいのかわからない人
歯を食いしばって努力しているのに、結果が出なくて苦しんでいる人
に向けて少しでも役立つために書かれています。
新しいときど式のドリブルは、無理をしないをモットーにされて6つの法則に分解され、
「努力2.0」と定義されています。
1.反復の法則
勝ちにこだわる → 負けの中に答えがある
2.環境の法則
一人でやる → ライバルは敵ではない
3.メンタルの法則
情熱だけでのりきる → 心に負荷をかけない
4.継続の法則
己に打ち勝って続ける → 頑張りはいらない
5.Whyの法則
レールに沿って生きる → 嫌なことはやらない
6.地力の法則
人と比較する → 自分史上最強になる
本では最初に上記の新しい努力2.0の6つの法則を説明してくれます。
それから、6つの法則を1つ1つ細かく解説してくれるような内容になっています。
以前の法則は、何事も自分一人の頑張りと時にズルをしてでも勝ちにこだわる卑屈さや卑劣さが目立ちましたが、
常に勝つ側に立ち技も研究され、若手にも強いプレイヤーが素だってきて、今までと同じ方法が通用しなくなるのは、
他の業界においてもみられる同様なパターンであると感じました。
ときどが偉いのは、そこで立ち止まらず
冷静に自分のプレイやスタイルを振り返り
そこから新しい法則を見つけ出していったことにあると思われます。
新しい6つの努力の法則は、
負けを認めないのではなく
負けを冷静に振り返り
負けの中から自分に足りなかったことを見つけ出して
そこを強化するようにする
感情に左右されないで
現状を冷静に見つめることで
突破口を見つけていきます。
ライバルから学び
心に負荷をかけない。
無理に頑張ることは続けられない。
自分の心に目を向けて
周りの目を気にしすぎない。
自分自身のベストを尽くす。
見事に、
今までの努力が結果を重視するあまりに
運や一過性のことに左右されがちなものであったのに対し
新しい努力の法則は、
周りや運や勝ちにこだわりすぎない
あくまで冷静に自分自身に対してのベストを
尽くしていくものにアップデートされていると、感じました。
職種が違っても
今行き詰まっている人にも
きっとあらたな気づきを
与えてくれる内容が
たくさん詰まっていると思います。