「浮浪雲」107巻を読みました。 | 好きなことだけで生きられる

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ジョージ秋山の「浮浪雲」107巻を読みました。


1 赤い月
2 女の園
3 後家観音
4 少女売春
5 レオナルド
6 おしどり夫婦
7 あきんど魂
8 秋深し
9 ゆるやかな海


1 赤い月
新之助は、母親のかめが死んだ夢を見ます。
妹のお花に言うと正夢じゃないかと言われて心配になる新之助。
学友たちにもヤバいと心配されます。
赤い月が出る夜。眠れず母親が心配になり、寝床にもぐり込み、母親のおっぱいに手をやります。
翌朝、妹のお花に私の母親のおっぱいをいじるなと問い詰められます。
おかめさんも誰のオッパイかと言えばお花のオッパイだとお花の肩を持ちます。
「あちきのもんです」
浮浪雲がかめの着物の胸元からオッパイに手をやります。
思わずかめが
「オッパイの共有が家族円満の秘訣よねえ」とつぶやきました。
その夜、再び母親が亡くなる夢を見る新之助。
翌日、学友の正一郎の母親が亡くなったと知ります。正一郎に尋ねると、母親が死ぬ夢を見たのが原因かもしれないと正一郎は答えました。
その言葉に身に覚えがある新之助は、急いでかめの元に駆け出します。無事を確認して、昼寝をしていた母親に抱きつきます。
渋沢先生の話を聞く新之助。
「愛する気持ちが激しすぎると執着が産まれます」と渋沢先生は新之助に伝えてくれます。
「ほんとに人間とはせつないものですね、愛するから悩みが生まれるなんてね」


2 女の園
浮浪雲が女に声をかけると、女は、「男だ、男だ」と浮浪雲に抱きついてきました。
さすがの浮浪雲も退散します。
かめさんと話をしている女がいます。
父親と二人暮らしをしている乱子です。
「裸にして変な児とをする」とかめに伝えてきます。
新之助からも良くない噂があると聞き心配になって、乱子を訪ねます。
二人は朝食を食べていました。
それから、乱子の父親が首を吊って自殺してしまいます。
いきなり行方不明になった乱子のことをかめは心配していました。
浮浪雲に言葉をもらいにいきました。
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、
死に死に死に死んで死の終わりに冥し。
かめは、その後も行方不明の乱子をずっと気にかけていました。  
最後、子供を抱いた乱子が元気な姿で現れます。     

3 後家観音
三戸屋から観音様の像が無くなっていることに気がつく奥様。
大奥をお下りする時に天璋院様にいただいたものでした。
ある時、屋敷で働くお峰が奥様に自分が拝借したと観音様を返しにきました。
さっそく、男根形の観音様を使う奥様です。
浮浪雲に声をかけられる三戸屋の後家の奥様。
「遊んでいただこうかしら」
浮浪雲のおちんこ観音は後をひくと 海に足を入れて熱をさます奥様でした。
奥様は大奥の観音様を徳丸寺に奉納してしまいます。
そうです。あちきがおちんこ観音でんすと、高笑いする浮浪雲でした。

4 少女売春
その貧しい家族には、父、母と娘が2人いました。
母親は、病に伏せています。
父親は、上の娘(7歳~8歳ぐらい)を連れて家を出ました。
娘を菖蒲太刀売の八五郎に差し出し、銭をいただきます。
男は、まだ子供のお里を抱きます。
事を終え蒲団で横になる二人を見た宿屋の女中が男の首を帯で締め上げて、娘を家に帰します。
旅人たちの話では、男は自殺したことにされていました。
助けてもらったお里は、家族4人で仲良くきれいな夜空に浮かぶ月を眺めています。
浮浪雲が、「おねえちゃん いいうんこしてます?」と声をかけて女性に逃げられています。

5 レオナルド
検校様の飼っている西洋の凶暴な犬が道を走り廻っています。
新之助と友達は、噛み殺されないように家路を急ぎます。
奉行所からも検校に諌め状を出してきます。
飼っている犬レオナルドを品川の民を怯えさせるので屋敷から出すなと書いてありました。
巷にて犬を発見の時は切り捨てるものなりと。
そんな諌め状には少しも怯むことなく相変わらず犬を離し飼い状態にしていました。
とうとう、少女清美ちゃんが犬に噛まれてしまいます。
浮浪雲がレオナルドを斬ると聞き付けた検校は、浮浪雲を返り討ちにしようとしていました。
検校は、レオナルドの口に小刀をくわえさせると浮浪雲を襲わせます。
浮浪雲は、動ずることなく、待て、お座りと犬を手なずけます。
検校は、レオナルドを呼ぶが、レオナルドは、浮浪雲にすっかりなついてしまって、レオナルドの方を見向きもしなくなってしまいます。




6 おしどり夫婦
来月、妻が好きな芝居を一緒に見に行く約束をする夫。子供や店の番頭や皆から夫婦仲が良いと言われていました。
今度嫁をもらう留からも、夫婦円満のコツを聞かれます。
ところがいきなり夫の五六八は亡くなってしまいます。
番頭と留が海を見ながら話をしています。
わからねえのが女だな。
五六八さん達はおしどり夫婦てんで評判だったのに。即、再婚しちまうなんて。
夫を亡くして妻はすぐに再婚してしまいました。
番頭さんのところもおしどり夫婦なんでやしゃうと尋ねる留に、番頭は、別におしどりってわけじゃない、家じゃおたがい口もきかないと答えます。
続けて番頭は、夢を捨ててするのが結婚じゃ、しょせん男と女はヤルしか真実はないんじゃと言う番頭さん。
これから嫁をもらう留は、付き合いきれないと逃げ出します。

7 あきんど魂
作次は、5年前に勤めていた店の六蔵とばったり出会います。
六蔵は、妻と一緒だと言うと前から以前の大旦那の娘が姿をだします。
六蔵の話だと、店と一緒に娘のおしんも嫁にもらってほしいと頼まれたとのこと。
六蔵が継いで水野屋は繁盛しましたが、二人に子供はいませんでした。
六蔵は、作次の元におしんを残して一人店に戻ります。
残された二人は、近くにあった別荘で愛を交わします。
そこに、六蔵につれられた奉行所の長十郎に二人はとらえられてしまいます。
晴れて大店の大旦那になった六蔵でしたが、どうも心が晴れません。
結局、水野屋を潰してしまった六蔵は、商売より愛が欲しい、仏に愛を求めて出家し全国行脚の僧になりました。
おしんは長十郎の話を聞き、愛だの出家だのは男のわがままだと言い、長十郎にげんこつをくらいます。

8 秋深し
かめは、娘のお花を知らないかと新之助に尋ねます。
一人海を見つめるお花。
父親の孤独を理解します。
歩いていると猫に出会います。
猫と遊ぶお花。一緒にふとんに入って眠ります。
次の日も猫と一緒に遊ぶお花。
猫を追いかけていると飼い主に抱かれた猫に出会いました。
飼い主の娘は、私のタマちゃんよとお花に話してくれました。
猫を抱いて家に帰ってしまいました。
一人寂しく残されたお花。
夜、眠れなくて母親のかめの膝枕で眠ります。
食事も取らないで部屋にじっと座っているお花の前にあの猫が鳴き声と共に現れました。
ニャンコちゃん来てくれたんだ。
うれしそうなお花。
でも、飼い主がいることがわかった今ずっと一緒に遊ぶことはできません。
無理やりダメと言って猫を帰します。
次の日もお花のところにくるニャンコちゃん。
飼い主の女の子が来て、猫を連れて帰っていきます。
泣きながら帰るお花。

9 ゆるやかな海
次期元締めの松五郎と品川一の美女美保子につきまとう祥平は、二人が早く一緒にならないことに気をもんでいました。
父親も箱入り娘で家事もままならない娘を案じて女中をつけてあげると松五郎に伝えるように美保子に話します。
ある晩涙を流しながら松五郎さんと呟く美保子の姿がありました。
祥平は、美保子が首をくくったと道で出会った男に告げます。
原因を調べるために松五郎の元に駆けつけます。
祥平は、自分が調べてわかったことを松五郎に尋ねます。
先天性膣口裂傷大海じゃないですか、美保子さんは。
驚きを隠せない松五郎。
男と女ってのはよ。入れたり入れられたりさ
と語る松五郎。
大海をかきまわすごときじゃ、入れてもゆるゆるでどうにもならねえ、ですねと答える祥平。
祥平が去って砂に寝転び海を見つめる松五郎。
あっしこそ、心裂傷大海症だよ。
美保子にひと言も言ってねえぞ、おまえはゆるゆるだ、なんてな。
自分で感ずいたんだなあと松五郎。
あちきは、どっちかというとゆるゆるが好きでんすとお姉ちゃんに言う浮浪雲。
お姉ちゃんから、どうしてどうしての問いに、
笑いながら、あちきはごんぶとですからと答える浮浪雲。

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