「善悪の刃」に思うこと | 好きなことだけで生きられる

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韓国映画「善悪の刃」を見ました。

2017年の作品です。

あらすじ

全北益山市の薬村五叉路で、タクシー運転手が刺殺される事件が発生。逮捕されたのは、15歳の少年ヒョヌ。当初第一発見者とされていたが、ナイフを隠し持っていたのだ。その後、ヒョヌは有罪判決を受け10年の刑期を終えて出所。被害者遺族へ賠償金を支払うために、多額の借金を抱えていた。一方、弁護士のジュニョンは、度重なる敗訴で職にあぶれていた。一発逆転を狙い話題性のある依頼人を探していた彼は、借金を無効にする方法として、ヒョヌに事件の再審を持ち掛ける。その提案に乗ってきたヒョヌは、「本当に人を殺していない」とジュニョンに打ち明けるが…

フィルマークスより




こまちさんの感想
2020/6/4 14:52

またまた実話系。
大きな裁判でやらかして職を失い家族とも離れて暮らすジュニョン。
友人のエリート弁護士の事務所に頼み込んで働かせてもらうことになり、早速『無料相談』のイベントへ駆り出される。そこで出会ったヒョヌと眼の悪い母親。
ヒョヌは15歳で殺人罪に問われており10年服役していた。その間、被害者に支払われた賠償金を自治体が肩代わりしていたというが利息もついて大変大きな金額になっていた。どうにかならないかと母親は言うが当の本人は俺のことは放っておけと声を荒げる。
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最初は乗り気じゃないし、『世の中金だよ、裁判は正義が勝つ訳じゃない、依頼人の利益が最優先だ』と悪びれる様子もなく豪語していたジュニョンが、ヒョヌの人生に触れて少しずつ変化していくのがいい。
そして、15歳にしてあまりにも辛い現実を背負わされ、30にもならないヒョヌが自暴自棄になり全てを諦めようとしながら、また少しずつジュニョンに心を開いていく様子もグッとくる。
私利私欲にまみれた奴らがきちんと罰を受けて、本来幸福を享受すべき人のもとへ幸せが訪れるそんな現実が本当に尊い。

フィルマークスより



2017年7月1日より、シネマート新宿にて「反逆のフィルムノアール2017」と題して3週間限定で4作品が上映されました。

●「善悪の刃」
●「特別捜査 ある死刑囚の慟哭」
●「殺戮にいたる山岳」
●「犯人は生首に訊け」

どの作品も韓国で初登場の時に1位を取った作品だそうで、予告編を見るからにそれぞれの作品が半端ない迫力を醸し出していました。

事前に、映画雑誌「映画秘宝」で、この特集上映の作品を紹介していました。

「特別捜査」が一押しで、次に「善悪の刃」を薦めていました。

で、見たのは「特別捜査」でした。

面白かったです。

その上映では、見れなかったのですが、、「善悪の刃」もずっと気になっていました。

レンタルでDVDが貸し出されていたので、見よう見ようと思っていたのですが、なかなか見れませんでした。

でも気にはなってくるし、ようやく見ることができました。

実際の事件を元にして作られた作品です。

15才で、犯人にさせられた、ヒョヌ。10年の刑期を終えて、母と暮らすも多額の遺族への賠償金を抱えてやけになっていました。

相談を受けた弁護士のジュニョン。
最初は、あまり乗り気ではなかった相談でしたが、息子を想う母親やヒョヌと接する内に段々本気になっていく過程は良かったです。

再審に持ち込もうとヒョヌとジュニョン。

その道を邪魔する刑事たちと検察。

見る前は、面白いかどうか心配もありましたが、

見終わってみればもう夢中になっていました。


冤罪がテーマの映画ですが、実際の事件が元になっているところが見ている人に問題提起しついるようにも思います。

正義を正すのは決して簡単ではないと。

悪をなめてはいけない。

悪が徒党を組んで行われているときは、立ち向かう者もそれなりの覚悟と犠牲、そして協力が必要であるということを。

教えてもらえた気がします。