誰の人生でもそうだと思います。
そんな時にふとつらいのは自分だけじゃないんだなと思わせてくれる人がいたら落ち込んでる気持ちも少しだけ楽になれる気がします。
生きていれば身近な家族や友達や恋人にも言えないことがあるのがあたりまえです。
そんな時に黙って耳を傾けて話を聞いてくれるんじゃないか、そっと背中を押してくれるんじゃないかと思わせてくれる存在がいればどんなにか心強いでしょう。
きっと、テレビや映画であなたの生きざまに触れて自分のことのように感じ、笑ったり泣いたりさせられた人は私だけではないはずです。
親にも先生にも友達にも教えてもらえなかったことを言葉や行動で見せてくれ、時には背中で教えてくれました。
あなたほど観た人を虜にしてしまう人も珍しいですよ。
人を好きになることの素晴らしさ。
「この人のためだったら命なんていらない、もう、死んじゃってもいい、そう思う。それが愛ってもんじゃないかい?」
出典第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」
フラレることのつらさや切なさ
「青年、女に振られた時は、じっと耐えて、一言も口を利かず、黙って背中を見せて去るのが、男というものじゃないか。」
出典第21作「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」
生きることの素晴らしさ
「何と言うかな、あー生まれてきてよかった。そう思うことが何べんかあるだろう。そのために人間生きてんじゃねえか?」
出典第39作「男はつらいよ 寅次郎物語」
人生はつらいだけじゃないことを
映画を通してたくさん見せてもらいました。
あなたに教えてもらったことは大切にずっと胸にしまってあります。
あなたがこの世を去ってしばらくたちました。
スクリーンであなたの姿を見ることができないのはとても残念です。
年末には、公開50周年記念の50作目の映画が公開されていました。
まだ観ていないこの映画は観るのを楽しみにしています。
たくさんの旬の女優がマドンナとしてスクリーンに華を咲かせていましたね。
もしかしたら、映画を見続けてきた人にとっての最高のマドンナは寅さんあなただったのかもしれません。
今月からBSで4Kデジタル修復版テレビ初放送としてシリーズの放送がはじまりました。
しばらくはそちらを、観ながら寅さんとの再会を楽しみたいと思います。
こちらが
になります。