その手に触れて、永遠に。9(大宮) | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

まったり、嵐さん小説を書いています。日々の出来事も書いています。お時間ある時にゆっくり覗きに来てください。コメント、いいね!喜びます(*^^*)
気になったらぜひ読者登録もお願いします.*・゚ .゚・*.




その日は、お店の定休日だった。


「ちょっと買いすぎたかな(笑)」

コンビニで飲み物や食べ物を買い込んでから、えりかはみわのアパートへ向かっていた。


アパートに着いてインターフォンを鳴らすとすぐにドアが開いてみわが顔を出した。


「えりかさん、いらっしゃい。」


「どうも(笑)」

えりかは、買ってきた買い物袋をみわに渡した。


「こんなに?(笑)」


「ちょっといろいろカゴに入れてたら買いすぎちゃった。」


「でも意外とちょうどいいかもよ?(笑)」


「そうだね。」とえりかは笑った。

そして靴を脱いで「お邪魔します」と部屋へと入った。


「へぇー、綺麗にしてるんだね。」


「まぁ、えりかさん来るんで掃除したんですよ。」


「そうなんだ。」


「ところで、えりかさんの話したいことって?」


「うん。まずは食べよっか?」


「食べてないんですか?」
みわは、キッチンからコップとお皿を持って出てきた。


「うん。朝ご飯まだなの。」


「実は私も(笑)お腹空いちゃって。」


二人は買い物袋から飲み物や食べ物を出してお皿に取り分けた。

「で?話しって?」と言ってみわがニヤっと笑った。


「まだ食べてないー。」



「食べながらでもいいじゃないですか。」


「まぁ、いいか。」


「で、店長とのことですか?」


「うん、まぁ。そうなんだけど…」


「何か問題でも?」


「あれ?私、付き合ってること話したっけ?」


「聞いてないですよ?」みわは、意味ありげに笑った。


「じゃあ…」


「分かりますよ?それくらい。それに。この前、合コンのあった日。大野さんと二宮くんのやり取り見たら分かりますって。」


「あの日ね…」


「うん。あの日。えりかさんのこと二宮くんが引き寄せたじゃないですか?そしたら大野さん怒って外に二宮くん引っ張り出したし。」


「うん…あれね。なんだったんだろ?」


「二宮くん、えりかさんが好きなのかなって思ったけど、何だか違うみたい。」


「聞いたの?」


「うん。聞きました。」


「なんて?」


「うーん、好きな人はいるって。そう言ってましたけど…」


「そうなんだ…そっか。」
えりかはそう言って何か考えるようにボーッとしていた。


「えりかさん?」


「…………」


「ちょっと、えりか先輩?!」

えりかは、みわの呼び掛けにハッとして「ねぇ、みわ。おかしいこと言っていい?」と真顔で言った。


「なんですか?急に?」


「二宮くんの好きな人ってね、、」
えりかは、ちょっと言いにくそうに下を向いた。


「ん?知ってるんですか?」

みわは体を乗り出してえりかの顔を見た。


「うん…私の憶測なんだけど。」


「誰?」


「店長。」


「へっ?」


「だから、大野くん。」
えりかは、真剣な顔でみわを見た。


「ちょっと、えりかさん冗談やめてよ(笑)」


「みわ、私真剣だよ!ちゃんと聞いて?」


えりかは、どうしてそう思うかをみわに話した。


「ふーん、そっかぁ。でも本当かなー。」


「私もね、最初はそう思う私がおかしいのかなって思ったの。でも、二宮くんの態度や視線。絶対そうだって、思った。この前私を引き寄せたのは大野くんに対する嫌がらせ。たぶん。」


「なんか、信じられないなー」


「まぁね、私も信じられないけど。ライバルが男なんて…」

えりかは、ムスッとして食べていたパスタをガツガツと食べた。


「えりか先輩、そんな風に食べたら喉に詰まりますよ?」


「だって…」


「えりかさん?」


「だって、男がライバルなんてある?」


えりかは、泣きそうになりながらパスタを食べて飲み物を飲んだ。


みわは、まさかと思った。

でも、思い出してみたら好きな人は、「優しいけど怒ると怖い人」って言ってたな。

一生懸命な人って…

それに、恋人がいるから気持ちは伝えないって言ってたよね?


それって、店長に当てはまるのかも。


だとしたら私もライバルは男ってこと?


嘘でしょ…


「みわ?」


「えっ?!」


「どうしたの?」


「いや、なんかびっくりしちゃって。」


「そうだよね…びっくりするよね?」


「うん…」


「私、どうしたらいいんだろ?男がライバルだよ?」


「でも、えりかさんと大野さんは付き合ってるんですよね?」


「そうだけど、でも。」


「二宮くんに取られそうなんですか?自信ない?」


「うーん、どうだろ?自信ないかも。」

えりかは、ちょっと膨れた。


「大丈夫ですよ!大野さんが二宮くんに、気持ち傾いたりしないって。」


「そうかなー。」


「そうですよ!」

みわは、自分にも言い聞かせるように言った。


二宮くんの好きな人が大野さんなんて。

考えてもみなかった…。


続く


{C580A744-6ACC-47F9-9C36-8B538DC8FE01}