潤くんと会ってから1週間経ち、2週間が過ぎた。
潤くんと別れる時に「後悔してない?」こう聞かれた。
「してないよ。大丈夫。」
「本当に?」
「うん。」
「本当は後悔してるんじゃない?」
「なんで?」
「いや...。何となくね。」
潤くんは「よく考えてね。」と言って私の顔を真っ直ぐに見つめた。
「うん。でも私はこれで良かったと思ってる。」
そう言って別れた。
そうは言っても時間が経つにつれてどうしてあの時...彼について行かなかったんだろう。
どうして、彼の腕を離しちゃったんだろう。
そんな事を思うようになった。
仕事から帰ってもボーッとする事が多くなった。
たまに私のアパートに来ていた彼の荷物はまだそのままだった。
翔ちゃんが着ていたスエットやパーカー。
着ていた服。
タンスの引き出しに入ったままだ。
会社に行けば二宮くんの席に目がいく。
気が付けばすでに違う人の席になっていた。
いつの間にか時間だけが過ぎ自分の気持ちだけが置いていかれてる気がした。
時々、夢に出てきて私を抱きしめる人がいる。
今度は離れないから。
そう言って私を抱きしめる誰か。
潤くんが言っていたように私は後悔していたんだ。
仕事帰りに見上げた空はものすごく綺麗だった。
会いたいなー・・・。
会いたい。
続く