すれ違いのクリスマス1(翔) | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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「ねぇ、クリスマスは何か予定あるの?」
ソファーに座り私に話しかける、この人は私の好きな人。


名前は翔。



でも恋人じゃない。


友達。


私はテーブルを挟んで翔の目の前のクッションの上に座っていた。「クリスマス?今のところ予定はないかな〜」


「じゃあさ、クリスマスパーティーやるんだけど来ない?」


「パーティー?どこで?」


「ここで。」
と足元のカーペットを指さす。


「翔の家で?」


「うん。友達とそんな話しになって。ユキも来なよ。」


「うん…」
何だか楽しそうに話す翔にちょっと切なくなった。


私と二人でってわけじゃないんだな…。
友達とパーティーか。


私と翔は友達。
恋人になれる確率は0パーセント。たぶんね…。


翔は私を女の子扱いしないもんね。
私が部屋に行っても何かあるわけじゃない。


でも友達でいい。

今は。

まだ。





―パーティー当日


チャイムを鳴らすと翔がすぐに出てきた。

「いらっしゃい」とニコッと微笑んで迎えてくれる。


その横で「こんばんは」と頭を下げる女の人がいた。


「あっ、こんばんは」と私がちょこっと頭を下げると、翔が私に言った。


「あ、まだ言ってなかったけどオレの彼女」眉を下げて恥ずかしそうに笑う。


「へぇ〜いつの間に?」と翔をつついてみる。


「やめろって」と照れながらニコニコする翔を見て、私はやっぱりこの人が好きなんだなと、改めて思った。





部屋に入ると、「久しぶり」と私に男の人が近づいてきた。


「潤くんっ!」


「元気?」と私に聞きながら私の荷物やコートを受け取ってくれる。


「うん、元気!本当に久しぶり」


「何ヶ月ぶりかなぁ、かなり前に翔とご飯行ったっけ?」


「うん、カラオケも行ったよね?」


「そうそう、カラオケはもっと前だよな?」
そんな話しをしていると急に明かりがパッと消えた。


「えっ?停電?」


私は思わず潤くんにしがみついた。

「ユキちゃん大丈夫?」


「ごめんなさい、急に消えたから。」


しばらくすると、ゆらゆらとした明かりが見えはじめた。




キャンドル?


「翔?これキャンドル?」


「びっくりさせてごめんね。クリスマスらしくていいでしょ?」


キャンドルは部屋のあちこちに置かれていてとても綺麗だった。


「じゃあ、席について。」翔はキッチンにあるテーブルに用意してある料理を指さして言った。


「えっ?これ翔が用意したの?」


「まさかっ!?ユキも知ってるでしょ、オレが料理出来ないって。」
翔は薄明るい部屋の中で照れたように笑いながら隣の彼女を見た。
彼女もまた翔を見て微笑む。


「彼女が作ったの?すごい!」


「あれ?ユキちゃん料理出来ないの?」
潤くんが意地悪そうに私に問い掛ける。


「出来ない…」


「当たり前でしょ?ユキは不器用なんだから。」


「もう、翔までっ!」
私がむくれていると、翔の隣にいる彼女が「なんか仲いいんですね。羨ましいな。」と私と翔を見る。


「あっごめん、私と翔は男友達の感覚だから気にしないで」と彼女に微笑みかけたけれど、なんだか虚しかった。




食事が終わり、ソファーの前のテーブルを囲んで4人でトランプをして楽しんでいると、「そういえばさ、潤は彼女いないんだっけ?」と翔が潤くんに向かって言った。


まだキャンドルが灯る薄明るい部屋で、翔は私を見た。
それから潤くんを見た。

「いないけど、それが?」


「ユキとお似合いだなって。」


「はぁ?急にどうした?」
潤くんは自分の持ってるカードを全部捨てながら翔を見た。


「ユキに初めて会った時から、ずっと気にしてただろ?」
翔もまたカードをテーブルに置いた。


「あれ?もしかして今日ってそれで俺たち呼ばれた?」


「いや…」


「ちょっと翔、私は男には不自由してないからっ」
翔に向かって言うと、


「はいはい。」とちょっと呆れたように頷いた。


「じゃあ、そろそろお開きかな?」
 潤くんはそう言うと立ち上がった。


「じゃあ私もそろそろ…」と立ち上がり、ソファーに置いてあったコートと鞄を持った。





続く