ヤキモチ(磁石)Nside | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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ヤキモチ(磁石)Nside


今日は天気もあまりよくない。

カーテン越しからチラッと外を見て「今日は寒そうだよ」と言った。


さっきからずっと新聞を読んでいる翔ちゃんにオレの声は届かない。


「しょーちゃん?」


「んー?」


相変わらず新聞から目を離すこともない。


「ねぇ。」

翔ちゃんが座っているソファーの隣にオレも座った。


「ごめん。これだけだから。ちょっと待って。」


オレは翔ちゃんの読んでいる新聞を取り上げた。

「ちょっと、カズ。まだ読んでるんだけど?」

翔ちゃんがちょっと怒ってオレを見た。

「ねぇ。聞いてるの?」


「はぁ?何を唐突に?」


「だから!タコ!」


「はっ?」


「おーのさん、いつ来るの?」


「ん?何?」


「だから。タコ。」


「あー、そうだったね。そのうち来るよ。タコ切れないし。」


「ねぇ。オレは?」


「はっ?カズも食べるの?」


「いらない。」


「へっ?何なの?」


「オレ、食べれないし。いらない。」


翔ちゃんは全くオレの気持ちを分かってない。

好きな人が他の男とタコを楽しく切って食べるとかさ。


「カズ?」

翔ちゃんがオレの顔を覗き込んでくる。

「そもそも、カズが言ったんでしょ?切れないなら智くん呼べばって。」


「そうだけどー。おーのさん来る時は言ってね。オレ自分んち帰るから。」


翔ちゃんはフッと笑って「バカだな。一緒にいればいいじゃん。」って。


「いいよ。別にさ。二人で仲良く手でも繋いでさ。」


「あれ?嫉妬?してるの。」

翔ちゃんは小さく笑った。

「してない。」

なんかますます惨めじゃんか。
確かに言ったけど。あれは流れでそう言っちゃっただけで。


「こっちおいで。」

翔ちゃんが隣に座るオレの肩を抱いて自分の方へ引き寄せた。


「そんなにヤキモチ焼くなよ。」


翔ちゃんがオレの頬を大きな手で包んでくれた。


オレがどうして欲しいかよく分かっている。


「ホント、カワイイやつ。」

翔ちゃんはそう言ってチュッとしてくれた。


オレはそれだけで安心した。


翔ちゃんの腕の中で目を閉じてそのまま眠った。


でも、やっぱりオレだけの翔ちゃんでいて欲しい。


それってワガママなのかな。


しょーちゃんにはオレの気持ちが見えてるみたいだ。


眠っている薄い意識の中で翔ちゃんがポツリと呟いた声が聞こえた。


「カズ。俺はちゃんと愛してるから。」


んふふ。


しょーちゃん。


オレもだよ。


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