誰よりも大切な人37(潤) | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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37


タケルは、病院で手当てをしてもらいえりと二人で病院を出た。

幸いタケルも大した事はなく擦り傷程度だった。

「タケル、運がいいね。あんな所から落ちたのに。」

「おまえのせいでこうなったんだ。よく、笑ってられるな。」


「ごめん。でも。。」

「でも?」

「あけみさんがいい人だって事はよく分かった。」

「なんでそう思うんだ?」


「ごめん、あとをつけた・・・」

「また、おまえ、、」タケルは呆れたようにえりを見た。


「だから、ごめん。」

「もう、いいよ。」

「また、見捨てるの?」

えりはタケルのあとを追いかけるようにして歩いた。

タケルは少し早足だった。

「バカ。もう、見捨てないよ。」

タケルはえりに笑顔を見せた。

「本当に?」えりはタケルの言葉に嬉しくなりニコッと笑った。


「えりには俺が必要みたいだしな。俺、家に戻るよ。」

「えっ?」

「もう何度も言わせるな。家に戻るって言ったんだ。


「違う、その前。」

「えっ?何?なんか言ったっけ?」

「言ったよ。私には俺が必要って。それって・・・。」

「勘違いするな!ちゃんと見張ってないと何するか分からないからな。」

「もうっ!」
えりはちょっと膨れたが内心は嬉しかった。


「ほら、帰るぞっ」

タケルとえりは並んで歩いた。