片想いと親友と。(翔潤)20 | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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20


潤は、あかりとの電話を切ったあとしばらく、その場から動けなかった。


こんなにも辛いならあかりを手離さなければ良かった。


だけど、大事な人だから本当に好きな人と幸せになって欲しい。


本当に、好きな人と幸せに…


潤は、その場から動けずに泣き崩れていた。


みっともねぇ、俺…。

男の癖に泣くなんて。

俺、こんなにもあかりの事好きだったんだな…。


ーーーーー

あかりもまた、静かに泣いていた。


ごめんね、潤。


潤は優しいよ。


潤の優しさをムダにしちゃいけない。


ちゃんと、翔と向き合おう。


ちゃんと…。


あかりは、涙を拭うと携帯を開いた。


翔への発信ボタンを押す。


あかりは、ドキドキしながら翔が出るのを待った。


まだ、出ない。


出ない…


カチャっ


ー留守番電話サービスセンターにお繋ぎします…


留守電…


あかりは、ドキドキしていた胸を撫で下ろした。


ちょっとホッとしたような気がした。


ーーーー


翔は、その頃高速バスに揺られていた。


あかりからの着信はマナーモードになって鞄の中に入っていたため気付かなかった。




俺はバスに揺られながら考えていた。



あかりが俺に告白したのはいつだったんだろう…?


俺はバスに揺られながら思い出していた。




続く