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「ただいま~」
潤は、仕事から帰ると、朝家を出た時よりも綺麗になっている事に気付いた。
あれ?
掃除してある。
キッチンの料理にも気付いた。
あかりかな…?
その時、リビングのテーブルに置かれた手紙を見つけた。
潤は、その手紙を開けて見た。
温めて食べてね。
荷物は持って行くね。
今までありがとう。
手紙は簡単だった。
あかり。。
そうか…
決断したんだな。
潤は、ちょっとホッとしたような寂しさに襲われた。
あかりの作った料理を温め直して一口ずつ食べた。
「うまいよ、あかりの料理は。」
潤は、何故か食べながら涙が溢れて止まらなかった。
「本当に。最後までドジだな…、焦げちゃってるよハンバーグ…」
「しょっぱいな…涙が止まらないよ…」
潤は、自分でも涙を止める事は出来なかった。
泣きながら料理を食べる潤がいた。
続く