片想いと親友と。(翔潤)1 | ニノのこと♡韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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俺には好きな人がいる。


たぶん、好きなんだと思う。


いつの間にか、目で追っている自分に気づく。





「ねぇ、ねぇ、おかわりは?」


「えっ?」


「さっきから聞いてんの?」


「ごめん、考え事…」


「せっかく、楽しく飲んでるんだからさ、翔さんも飲みなよ。」


「そうだよ、翔くんも飲んで、飲んで。」
そう言ってあかりは俺のコップにビールを注ぐ。


そう、今日は俺の友達と飲んでいる。


潤くんも一緒だ。


彼女は俺が紹介した。





「こいつ、俺の後輩。あかりちゃんね。」


「へぇ、可愛いじゃん。」



たまたま仲間と飲んでたところに松潤も来た。
本当に偶然。

それだけだった。


あかりと意気投合した潤くんは、いつの間にか二人で会うようになっていたようだ。




「翔さん、俺あの子と付き合う事になってさ。」嬉しそうに照れくさそうに話す潤くんに、良かったな、と声をかけるしかなかった。




「考え事って何?翔さん、また仕事の事?」


「ハハハ違う、違う。ちょっとね。」俺はいつものように笑ったつもりだったけど、いつもの笑顔とは違ったようだ。


「どうしたの?翔くん。」あかりが顔を覗き込む。


俺は一瞬ドキッとした。


「なんでもないって。そんな事より飲もう。」俺は明るく言った。


しばらく飲んだあと、明日もあるからとあかりが席を立った。
潤くんも同時に席を立つ。


「俺、送って行くから。」


「うん。気を付けてね。」
俺は手を軽く振り二人の後ろ姿を見送った。



しばらく仲間たちと飲んでいたが、急に寂しさが襲ってきて席を立った。


「俺、帰るわ。」


「帰っちゃうの?」


「あっ、うん…」



俺は、深夜の道を歩きながら寒くてジャケットのポケットに手を突っ込んだ。


寒みーっ



その時、ポケットの携帯が鳴った。




ーもしもし。


ー・・・・


ーどうした?

あかりからだった。


ー翔くん…


ーん?


ー潤くんが…


ーまた、ケンカ?すぐ俺んとこ掛けてくんなよ。


ーだって…


ー今どこ?


ー翔くんのマンション。


ーバカ、また…

あかりは潤くんとケンカすると決まって俺のマンションまで来る。


大学の時から何故か合鍵まで持っていてよく出入りしていた。

妹みたいな存在だった。



そんな妹みたいな存在の彼女。


いつから好きだったのか…。




俺は、急いでマンションまで帰ると、部屋の中のソファーに座って泣いているようだった。


「どうしたの?」俺は、あかりに声をかけ隣に座った。


「私が男の子とばっかり喋るからだって。」


「ハハハ、松潤ヤキモチ妬いたんだ。ハハハ…」


「笑い事じゃないっ!」
あかりは涙でぐしゃぐしゃになった顔で俺を睨んだ。

「ごめん、ごめん。」


「もう、いつもなんだからっ。」


「とにかく、今日は帰んなって。」


「ヤダっ。」


「あのさ、俺も一応男だから。」


「潤とは友達でしょ?」


「だけど、ダメ!!」


「でも、もう眠い…」
あかりはソファーにもたれると眠ってしまったようだ。



仕方なく彼女をベットまで運んだ。


スヤスヤと寝息を立てて眠っている彼女を見つめて、やっぱり俺は、こいつが好きなんだと改めて気付く。


俺の彼女には・・・


ならないよな・・・・。


俺は、ソッと寝室を出た。


続く