どっちが好きなの?(ニノversion)3 | ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

まったり、嵐さん小説を書いています。日々の出来事も書いています。お時間ある時にゆっくり覗きに来てください。コメント、いいね!喜びます(*^^*)
気になったらぜひ読者登録もお願いします.*・゚ .゚・*.




その日からカズは潤くんの話しはしなくなった。 


潤くんは相変わらず、私に電話を掛けてくる。 


2人で会う事もたまにあった。私だって、いけないと分かっていた。 
でも、潤くんはずっと友達だったし、私には女友達と会う感覚とさほど変わらなかった。 


でも、潤くんにはやっぱり、私は友達以上として想われていたみたいだった。 



そんな時に、カズに言われたあの言葉。 
『本当はどっちが好きなの?』 

カズが好きに決まってる。 




私は寂しげにベッドから「バイバイ」と言ったカズを思い出していた。 


カズは勘がいいから、何かに気付いているんだろう… 

あの日からしばらく忙しくて会っていない。 


時々入ってくる彼からのメール。 


《本当に俺の事好き?》 


私は《好きだよ》と答える事しか出来ない。 



もう、何週間も会わない日が続いたある時、夜中にカズから珍しく着信があった。 


―もしもし? 


―元気?何してた? 


―カズ、どうしたの? 


―忙しいの?最近、本当におまえに会ってないでしょ? 


―ごめんね、仕事、忙しいんだ。 


―ねぇ、潤くんとは会ってんの? 


―会ってないよ…どうしてそんな事聞くの? 


―別に…おまえ浮気してない? 



―えっ?何言ってるのっ?するわけない。私はカズが大好きなんだよ? 


―ふ~ん…ってかさ、俺見たよ。潤くんと2人で、カフェでお茶してるところ…あの日、俺休みで、おまえのところ行こうかなって…楽しそうだった… 


―潤くんは友達だよ?私にとったら、女友達と同じ感覚なの。 


―俺に内緒で会ってんだ? 


―違うっ 


―ふ~ん…俺寂しいよ… 
あの日だって、おまえ潤くんと同じ匂いした… 
なんで…? 

カズが何となく泣いてるように感じた。 


―カズ…? 


―俺さ、寂しくて死んじゃうよ…? 
ちゃんと俺だけ見てよ… 



―カズ、今から行くから、ちゃんと家にいて。 



思い出した。カズはものすごくヤキモチ妬きだって。 

私は急いで支度をして家を出ようとした。 
その時、チャイムが鳴った。 


まさか、カズ? 


私が急いで玄関を開けると潤くんだった。 


「潤くん!?」 



「ごめん、夜中に。やっぱりさ、どうしても会いたくなって。」と話す潤くんからはお酒の匂いがした。 


「ちょっと、潤くん酔ってるの?」 


「ちょっと…飲んでて…」 
と言った瞬間、潤くんが私の方へ倒れ込んだ。 


「痛っ…、重い…潤くんっ?」 


「俺、好きなんだよ、どーしてもっ!」 
私の上に倒れ込んだまま、潤くんは私に言った。 


「潤くんごめん!私カズのとこに行かなくちゃいけないのっ!」 


「ダメっ!行かないでよっ」 


「潤くん…でもね、カズも死んじゃうって…」 


「死ぬわけないじゃんっ、あいつそんな事言うんだ?」 


「カズはね、寂しいと死んじゃうのっ!」 


「バカじゃないの?もういいじゃんっ、俺のとこに来なよ。」 


「潤くんっ!重いよ、離れてっ」 


「なんでだよ?なんで、あいつなの?」 


「わかんない、わかんないけど、私はカズが好きなのっ潤くんじゃダメなのっ」 


「そっか…ごめん…」潤くんはそう言って、立ち上がった。 


「そんなに、あいつが好きなんだ?」 
潤くんはその場に座り込んでしまった。 

「…潤くん?大丈夫?」 


「………」 


「えっ?寝てる?」 


「ちょっと…おーいっ」つついてみたけど、潤くんは座ったまま眠っていた。 




結局… 



カズのところには行く事が出来なかった。 



続く