最新の水匠が驚異的なレートを記録したようですね。



今回はその「Suisho201003_TR3990X」の対局の1つをご紹介したいと思います。



角換わり相早繰り銀から中住まいに構えるのは、個人的にも有力視していた構想です。


以下数手進んで上図。
両者の飛車銀桂の形がこの戦型では以前から有力とされていました。
▲5六角も部分的には頻出の手で、攻防によく効いています。

▲5六角以下
△6二玉▲3八金△5四歩▲6七角
△7五歩▲同歩△同銀▲4八玉(下図)
と進みました。

△5四歩で5四角なら玉の位置を除けば同型で考えられる組み立てですが、それなら▲6九玉や4八金から一転して玉を堅める将棋にする予定だったようです。

▲6七角では3五歩と先攻するのも有力だと思いますが、▲4八玉と大人の対応で指せるとみたようですね。


ここで後手は△5二玉としましたが、▲2四歩~2五歩と対早繰り銀の常套手段である継ぎ歩攻めで手を作っていきました。

2筋でポイントを上げた後は、▲2九飛~6九飛で銀を捕獲することに成功しました。


ここから
△3五歩▲8七歩△8四飛▲6六飛
△3六歩▲7七桂△3七歩成▲同金
△4五歩▲同銀△4三金▲6四歩
△同歩▲4六歩
と進みました。


最後の▲4六歩が角の働きをすこぶる良くしていますね。

後手もなんとか手を作ろうと銀挟みの筋に持ち込みます。


次に△4四歩がありますので▲4四銀くらいしかありませんが(実戦は▲6四歩△同歩と味付けしてから)、後手のMarulkは嫌らしい攻めをみせてきます。

△3六桂3八玉△4四金同銀
△2八銀2七金△4七歩
と迫ってきました。


これに▲同角は△2九角で適当な受けがなさそうです。

しかし、水匠は的確な対応で優勢を築きます。
△4七歩以下
▲同玉△2九角▲同飛△同銀成
▲3八金
で先手優勢

▲4七同玉が正しい対応で、それでも△2九角と打ってきますが最後の▲3八金と埋めた手が好手でした。

この後は後手は無理気味な攻めをしていくしかないのですが、水匠は絶妙な攻守の切り替えで圧倒しました。



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