駅までの道を、
足取りを重く感じながら歩く日々。

気づかないうちに、
1日ずつ、ひっそりと、削れていく。

制服を着て、電車に乗り込む。

それがスムーズにいかなくても、
神様が、ゆっくりでいいよ、って、
アドバイスしてくれているんだ、と感じる。

ただの言い訳にしか過ぎないけれど、
急ぎ足だと、周りの出来事が、
竜巻のように、ぐるぐるしているようで、
把握できないもどかしさが、私を狂わせる。


小鳥や、鳩の、朝の声。
おはよう、のご挨拶を、私達人間よりも、丁寧にしてくれている。

朝焼けも、笑顔を、描いているみたいだ。
そんな素敵な朝を迎えるの。

とってもいい、現実味を帯びた、空想。

周りの雰囲気に、
全くなじめなくて。
 
不安がいっぱい、
胸に詰まっているとき。
 
そんなの、誰だってあるはず。って、
自分で自分を励ます。
 
 
まるで、
高温のところに、
チョコレートを置いたみたいに、
不安が次々と溶けていって、姿をついになくすんだ。
 
自分らしく、いればいい。
そういう魔法があるから、自分に自信を持てる。
 
そして、
明日へと歩き出せる。
普段自分に、言い聞かせていること。

自分らしく、自分らしく。って。

激しい滝に流されないように、
しっかり岩に捕まって、
踏ん張っている時でも、
心の中でずっと、唱えている。


他人任せにしていた、今までの自分。
本当に、本当に、面倒くさがりだなぁ。

そういう逃げる自分は、嫌いだから。
その殻から、抜け出して、
新しい気持ちで、家事をこなした。

そこで感じたのは、
今までの行いに対しての屈辱。
他人にやらせていたことを、
自分でやると、
やり甲斐ってものが生まれるんだ。

怠け過ぎていた私自信を、攻め続けて。
そんな中でも、きちんと家事をこなせた。

甘いような、苦いような。
達成感を味わって、噛み締めた。


次々と、草木や、ガードレール、
警告看板などが、私の背中方向に向かって、消えていく。


車窓の風景を眺め、一つの山を見つける。
その山は、雲に覆われていて、
空上に浮かぶ、巨大な島のようで。

まるで、海にテレポートしたみたい。

その景色の、素晴らしさと、迫力に、
自分の世界観の小ささを思い知らされた。

木々から、一瞬だけ、
すばしっこく、鳥が顔を出して、
いってらっしゃい、って、
私たちに、言葉を発している気がした。

とても礼儀正しい、鳥さん。
見習わなきゃ。
地球上に生きる、同じ仲間として。

どこが始まりで、
どこまで続くのか。
 
いつ、終わりを告げる、
終電車が、通るのか。
 
わからないけど、
待っている、線路。
 
 
晴れの日も、雨の日も、
雪の日も、いつでも。
 
アナタの帰りを、
足下を支えてくれながら、
待っているよ、ずっと。
新しい生活が始まった。

最初は、不安で、
心が押しつぶされていた。

けれど、優しい雰囲気に恵まれ、
本当にいいクラスで、過ごせることになった。

不安も大事だけど、
不安から抜け出して、冒険したい。

はやく、不安の皮を脱ぎ捨てたいなぁ。
今日、明け方の、
窓ガラスが曇りかかる、車内で。

私の憧れで、大好きな、
家入レオさんの、曲を聴いていた。

ある一曲を聴いて、ふと、
目の前の景色が、ぼやけ始めて、
瞬きをした瞬間、懐かしい景色が見えた。

受験で、毎日塾通いだった頃の景色。
毎日大変で、苦しくて、
伸びない成績との、睨めっこの繰り返し。

そんなことしても、伸びないけれど、
悔しくて、つい、
睨めっこをしちゃうのが癖になってて。

そうやって、自分をいたわって、
自分なりに、出来る限り、
自分の傷みを紛らわしていたのかなぁ。

けれど、苦しい中でも、
やっぱり、腹ごしらえの時間は、別世界。

自分らしく、音楽を聴いて、
野菜好きの私にはぴったりの、
塾の近くにある、SUBWAYに、
毎日っていう頻度で、
買って、塾へ戻って、食べる。

その時間、定員さんの笑顔に、
元気をもらったり、
サンドイッチの格別な美味しさを、
音楽のリズムに合わせて、表現したり。

自分だけの世界を、造って、味わえた。

受験のとき。
いつでも、どこでも、家入レオさんの、
音楽が、心の支えで。

辛い時、苦しい時、睨めっこしてる時、
腹ごしらえの時、家と塾の往復の時。

いまでも、家入レオさんの、
歌詞の意味と共に、頭の中に滴ってる。

いままで、そんなことをしていたら、
音楽をやりたい、
っていう、新しい自分が生まれて。

随分前から、
私が心でリピートしてること。

「音楽で、私は、潤う。
   だから、将来、音楽やりたい。」

家入レオさんを含め、
ほとんどのアーティストさんは、
みんな、ほぼ一緒の理由だと思う。

「音楽で、元気を届けたい。」


私は、この夢が実現したら、
東日本大震災で負った沢山の傷を、
音楽の力などで、治す助けをしたい。


高校生活が明日からスタートする。
だけど、変わらずに、曲作り、頑張ろう。


手紙に、目を通して、
過去の出来事に触れて、
懐かしさを味わう。

私が、
マイナス思考になった時にやること。

手紙って、
過去に触れることができるから、
とっても、格別なもの。


そこらへんに転がる、ものとは、少し違う。
私の心の中を映してくれているみたい。

そんな感じの、景色を、作り出してくれる。雨。

傘を忘れて、申し訳ない気持ちで、
頭を隠していくように、店の中に入る。

買い物目的ではないのに、
そんな私を受け入れてくれた、暖かさ。

雨って、凄いなぁ。
悲しみを表現するうちに、
優しさも生み出している。