カドミウムの蓄積濃度の高い女性ほど子宮内膜症になりやすい? | 嵐アカデミー健康講座 体のチカラ育成塾 メタボリズム栄養学 メタボのことなら嵐に聴け!

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人が口から摂取するものは食品か医薬品のどちらかです。多種多様の食べもの、健食、サプリ、薬、口にするものついてもっと真剣に考えてみましょう。メタボリズム栄養学理論の極意。なぜ病気になるの?なぜおしっこ・息をするの?メカニズムを知る。

カドミウムの蓄積濃度の高い女性ほど子宮内膜症になりやすいことが、

アメリカの政府機関(国立保健統計センター)が実施した、

全米規模の調査(国民健康栄養調査)データから判明した。

 

また、鉛や水銀の蓄積濃度の高い女性は、そうでない女性よりも

子宮筋腫と診断される確率が高いことも判明しました。

 

鉛・水銀・カドミウムが、有害重金属の中でも環境ホルモン作用を持つことで知られています。

 

鉛と水銀は抗エストロゲン作用があるのに対し、カドミウムはエストロゲン様作用を持ちます。

 

アメリカのオハイオ州のCase Western Resrve Universityの研究チームは、

20~49歳の1,425名の女性を対象に有害な重金属の血中濃度を調べました。

 

そして、 そのうち、子宮内膜症と診断されていた61名の女性や子宮筋腫と診断されていた

114名の女性と、いずれの病気にもかかっていない女性とを比較しました。

 

その結果、子宮内膜症の女性はそうでない女性よりもカドミウムの血中濃度が高く、

カドミウムの血中濃度レベルを3つにグループ分けしたところ、

最も濃度の高いグループは、最も低いグループよりも子宮内膜症の女性が3倍でした。

 

鉛や水銀の体内含有量が高い女性は、低い女性に比べて子宮筋腫の

診断率が高いというデーターが出ました。

 

また、年齢・人種・民族・避妊ピルの使用・喫煙歴などで

データを調整すると有意差は認められなかったものの、

鉛や水銀の蓄積濃度の高い女性は、そうでない女性よりも

子宮筋腫と診断される確率が高いことも判明しました。

 

また、水銀のみに限って、子宮筋腫と診断されてから年数が経つに従って、

血中濃度が高くなる、という結果でした。

 

この研究はサンプルサイズが限られていて、診断も過去10年に限定されているため、

さらなる研究が必要とのことです。

 

まずは、自分の体の有害ミネラルの蓄積、汚染源を知ることが大事ですね。

 

毛髪ミネラル検査は、これらの疾患の予防につながる可能性が大いにあると思います。

 

出典 Human Reproduction Advance online publication

 

 

子宮筋腫とは、平滑筋(子宮を形成する筋肉)の細胞が増殖してできる良性の腫瘍です。

 

腫瘍自体に命への危険性はありませんが、放置すると非常に大きく成長したり、

 

生理周期が乱れたり、下腹部痛や排尿痛などの症状が現れることもあるそうです。

 

発生原因は初潮前の女性には見られず、閉経後には筋腫が小さくなることから、

「エストロゲン」という女性ホルモンが子宮筋腫の発生・増大に関わっていると言われます。

 

子宮内膜症・子宮筋腫も不妊の原因の一部としても有名ですね。

 

婦人科系疾患や男女問わず不妊症でお悩みの方は、カドミウムのデトックスの実施ですね。

カドミウムの汚染源は、お米、タバコなど、タイヤの磨耗粉塵などです。

 

カドミウムの拮抗ミネラルは、亜鉛です。

 

タバコ1箱は1~2μgのカドミウムを吸収することになるそうです。

タバコは、百害あって一利なしですからね。