糖尿病とクロム不足、毛髪ミネラル検査の必要性! | 嵐アカデミー健康講座 体のチカラ育成塾 メタボリズム栄養学 メタボのことなら嵐に聴け!

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人が口から摂取するものは食品か医薬品のどちらかです。多種多様の食べもの、健食、サプリ、薬、口にするものついてもっと真剣に考えてみましょう。メタボリズム栄養学理論の極意。なぜ病気になるの?なぜおしっこ・息をするの?メカニズムを知る。

毛髪ミネラル検査で、60代の女性、糖尿病通院歴2年

空腹時血糖値が150前後、薬はSU剤である、アマリールを服用。

 

相談者の毛髪ミネラル検査のデーターを元に

食事問診を行いました。

水銀は、マグロなどの魚が好き。

肉の方が多く摂取。

 

牛乳は飲まないが、ヨーグルトは食べている。

甘いもの好きだけで、控えている。

朝パン食。味噌汁は飲まない。

 

毛髪ミネラル検査結果は有害ミネラルである水銀が高レベルにでて

いました。

 

必須ミネラルでは、クロムが低レベルという結果でした。

クロムというミネラルは、糖尿病と密接な関係があるミネラル

の一つです。

 

クロムの名前の由来はギリシャ語の色という意味で、ルビーの赤い色

やエメラルドの緑色はクロムが混じることで出来上がっています。

 

さて、クロムがヒトによって必須ミネラルであることは、インスリンの

研究でわかってきました。

 

米、バード大学では万単位の医療従事者を長年にわたって追跡調査をしていて、

膨大な疾病と生活習慣のデータを持っています。

 

食生活と慢性病との関連を調べた51,529人(男性)の中から、

1,254人の足の爪のクロム含有量を分析しました。

 

その結果、糖尿病者で心臓病のある人は46%も

健常者よりもクロム成分が少なかったという

データーが出ています。

 

健常者の平均値が1.24ppmだったのに対して

糖尿病者は1.02ppm、心臓病がある糖尿病者は0.90ppmでした。

 

インスリンはブドウ糖を細胞に取り込む時に絶対必要なホルモンで

膵臓で作られます。

 

インスリンがブドウ糖を細胞内へと入れるときには、

実はインスリンレセプターという専用の入口を使わなければなりません。

 

クロムはこの入口を開ける、カギの役割をするのです。

クロムがなければ、インスリンはブドウ糖を細胞内に入れることが出来ません。

 

 さらに、クロムはインスリンレセプター自体の数も増やす働きがあるので、

糖代謝をよりスムーズにしてくれているのです。

膵臓が十分なインスリンを生産しているのにもかかわらず、

細胞がそれを活用できず、血糖値が上がった状態だとすすと

クロムが不足しているということになります。

 

洋食中心の食生活で、甘いものが好きということだと

クロムも不足がちになります。

 

クロムは、里芋、山芋、タケノコ、あさり、あなご、などに

含まれています。

 

また、ビール酵母にも含まれています。

血液検査だけでは、わからない毛髪ミネラル検査。

これを機会に、食事を改善することで役に立つものだと

確信しています。

 

絶対必要ですね!