オメガ6の油の摂り過ぎが不妊症を招く | 嵐アカデミー健康講座 体のチカラ育成塾 メタボリズム栄養学 メタボのことなら嵐に聴け!

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人が口から摂取するものは食品か医薬品のどちらかです。多種多様の食べもの、健食、サプリ、薬、口にするものついてもっと真剣に考えてみましょう。メタボリズム栄養学理論の極意。なぜ病気になるの?なぜおしっこ・息をするの?メカニズムを知る。

オメガ6の油の摂り過ぎが不妊症を招く

 

ヨーロッパのチェコの研究者が、精液検査は正常な原因不明不妊カップルの男性38名と不妊でないカップルの男性17名を対象に、血中、及び、精液中の過酸化損傷のマーカーであるTBARS(チオバルビツール酸反応物質)の値、そして、不飽和脂肪酸のオメガ6脂肪酸とDHAオメガ3脂肪酸の濃度を測定しました。

 

その結果、精液検査が正常な原因不明不妊カップルの男性は、血液中、精液中、ともに、酸化ストレスマーカーやオメガ6脂肪酸濃度が高く、オメガ3脂肪酸の濃度が低いことが分かりました。

 

精子には酸化ストレスに影響を受けやすい不飽和脂肪酸が多く、とにかく、活性酸素の攻撃にもろいという弱点があります。

精子が活性酸素の攻撃を受けると、精子の運動率や正常形態率が低下したり、DNAが損傷を受け、受精障害の原因になる可能性が指摘されています。

今回の報告は、精液所見は正常な原因不明不妊カップルの男性は、酸化ストレスが高い、すなわち、活性酸素の攻撃を強く受けていること、また、オメガ6脂肪酸の濃度が高く、反対にオメガ3脂肪酸の濃度が低かったことを確かめています。

 

このことは、まずは、外食やファーストフードを食する頻度が高く、バランスのよい食生活をおくれていないため、オメガ6脂肪酸が過剰になりオメガ3脂肪酸の不足によるものです。基本はオメガ3、6は1:1が理想ですが、現代人は1:5とか1:10とオメガ6脂肪酸の摂り過ぎが指摘されています。

 

一方、喫煙や飲酒、ストレスによる活性酸素の大量発生による酸化炎症反応を促進させて、精子の質を低下させていることが、妊娠しづらくなる原因の一つになっているといえます。

 

もしも、特に原因がないにもかかわらず、なかなか授からないという場合には、まずは、男性も、野菜や果物を豊富に食べて、オメガ3脂肪酸の豊富な魚を週に2、3回は食べる。

ナッツ類などを意識して摂る。

 

タバコやお酒を控え、ストレス軽減に取り組むことで大事です。