メタボリックシンドロームとマグネシウムの密接な関係? | 嵐アカデミー健康講座 体のチカラ育成塾 メタボリズム栄養学 メタボのことなら嵐に聴け!

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人が口から摂取するものは食品か医薬品のどちらかです。多種多様の食べもの、健食、サプリ、薬、口にするものついてもっと真剣に考えてみましょう。メタボリズム栄養学理論の極意。なぜ病気になるの?なぜおしっこ・息をするの?メカニズムを知る。

メタボリックシンドロームとマグネシウムの密接な関係?

 

私は、健康食品の会社に勤めていた20年前から、毛髪ミネラル検査の必要性に最注目していました。

 

当時、アメリカでは医療関係、医師、クリニックでも導入されていたが、

日本では導入されて間もなかったせいか、認知度は低かった。

 

私は会社の社長に是非、毛髪ミネラル検査を取り入れてお客さんの健康チェックにしましょうと、

答申するもの、あえなく撃沈、却下。そんなもの必要ないの冷たい言葉!

それより、サプリメントの売り上げ重視でした。

 

私は、もんもんとした中で、いつか自分で独立したら、

お客さんのためにも毛髪ミネラル検査を取り入れて役立てたいと思っていました。

 

今では、一般社団 新・メタボリズム栄養師協会を設立して、

毛髪ミネラル検査を導入して2000名以上の方が検査を実施していただきました。

 

毛髪ミネラル検査でわかることは、有害ミネラル、水銀、鉛、カドミウム、アルミニウム、ヒ素、ベリリウム。

そして、体に必要なミネラル、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、

リン、セレン、クロム、ヨウ素、モリブデン、マンガン、鉄、銅、亜鉛。

参考ミネラル、バナジウム、コバルト、ニッケル、ゲルマニウム、リチウム、ホウ素、臭素です。

 

いろんなサイトでも毛髪ミネラル検査のことを書いている人もいます。

また、毛髪ミネラル検査を受け付けているところもありますが、

ただ検査しただけでは、ダメです。

 

その後のカウンセリング、アドバイスがすごく大事なのです。

 

当協会では、食事問診チェックも使ってその人の生活習慣を聞き取り分析して、

どこから有害ミネラルが入り込むのかを知る。

 

そして、それをブロックして、デトック、ファスティングするお手伝いをしています。

 

メタボリックシンドロームの患者さんの毛髪ミネラル検査で気になるミネラルですが、

その一つにマグネシウムの不足に関係が深いのかなと感じています。

 

マグネシウムと疾患との関連は、岡山大学小林純、名誉教授が日本各地の水の

酸度を疫学的に研究されたことに端を発しています。

 

小林教授の報告に世界中が注目し、以後、多くの疫学的研究がなされ、

循環器疾患(特に冠状動脈疾患)の発症にはカルシウムよりマグネシウムが

深く関わることが明らかにされました。

 

さらには、マグネシウム摂取不足が高血圧、2型糖尿病発症、イ ンスリン抵抗性の発現、

メタボリックシンドローム等に密接に関わることは、

WHO世界保健機構が 2006年の最終報告でも明らかであると明記しています。

 

こんにちでは、マグネシウムは 「抗ス トレス」「抗アンチエイジング」、

「抗メタボ」ミネラルとも称されるようになりました。

 

まさにマグネシウムが健康・長寿に必須なミネラルとも言えるでしょう。

 

このほかマグネシウムは約350種類に及ぶ酵素活性・ 維持に不可欠な主要・必須ミネラル(7種類)のひとつです。特に、ブドウ糖代謝 におけるATP(アデノシン三リン酸)産生過程で重要な役割を担うと共に、細胞内 外のミネラルバランスを制御(細胞内へのカルシウム(Ca)イオンの流入制御)も担 うことから、“天然の カルシウム拮抗薬”との異名があ理ますが、これまでカルシウムの陰に隠れ、“忘 れられたミネラル”とも言われてきた長い歴史があります。

 

マグネシウムは多くの物質代謝に関与するほ か、筋収縮・弛緩、神経興奮伝達、核酸合成、ホルモン分泌、酸化ストレス等におい ても重要な働きを担い極めて多彩な生理作用をします。

 

最近、毛髪ミネラル検査を受けた方で、マグネシウム不足の人が多く目立ちます。

 

この原因はやはり食文化の変化にあります。

日本は1964年~70年代にかけてマグネシウムの豊富な全粒穀物 (大麦・雑穀等)の

摂取量が激減したこと、また、それ以降の脂肪分(主に飽和脂肪酸、肉)の過剰摂取と、

緑黄色野菜や海産物などの摂取量が半減したこと。

 

そしてこの穀物摂取量(食事性マグネシウム摂取量)が激減した時期と

2型糖尿病の有病率が増加し始めた時期が一致することから、

2型糖尿病の発症要因のひとつが慢性的マグネシウム摂取不足である

可能があるのではないでしょうか?

 

実際、疫学研究でも、若年からマグネシウム摂取量が多いと

メタボリックシンドロームの発症リスクが31%減少する

(Ka He;Circulation 2006)等の報告が次々と発表されています。

 

しかも過剰な脂肪分摂取はマギネシウムの鹸化反応を起こし、

また過剰な塩分摂取は尿中マグネシウム排泄を促進するため、

さらにマグネシウム不足に拍車が掛かることになる。 

 

このように慢性的マグネシウム摂取不足がメタボリックシンドローム

の大きな発症要因と2 型糖尿病のひとつの発症要因にもなっていることが

明らかです。

 

私は、血液検査だけではなく、毛髪ミネラル検査の啓蒙と食改善の

見直しをもっと提唱できる人たちがたくさん増えていかなければ

いけないと思います。

 

マグネシウムを多く含む食べ物は小麦胚芽、アマランサス、大豆製品、

くるみ、アーモンド、カシューナッツ桜エビ、タタミイワシ、シラス干しなどです。