ネットッゲーム、はじめました。 -2ページ目

映画『八日目の蝉』(ネタバレしまくり)

$ネットッゲーム、はじめました。
『八日目の蝉』
監督 成島出
脚本 奥寺佐渡子
出演者 井上真央、永作博美、渡邉このみ、小池栄子、劇団ひとり、田中哲司、森口瑤子、市川実和子、風吹ジュン、平田満、余貴美子、田中泯
音楽 安川午朗
主題歌 中島美嘉「Dear」
挿入歌 ジョン・メイヤー「Daughters」
上映時間 147分

【あらすじ】
子どもを身ごもるも、相手が結婚していたために出産をあきらめるしかない希和子(永作博美)は、ちょうど同じころに生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。
しかし、二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わる。
さらに数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になり、家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまう。
誘拐犯の女と誘拐された少女との逃亡劇と、その後の二人の運命を描いた、角田光代原作のベストセラー小説を映画化したヒューマン・サスペンス。
監督は、『孤高のメス』など社会派エンターテインメント作品で定評のある成島出。
誘拐された少女の大学生時代を井上真央が演じ、愛人の娘を誘拐する女性に永作博美がふんするほか、小池栄子や森口瑤子、田中哲司など実力派俳優が勢ぞろいする。(シネマトゥデイ

【予告編】















『八日目の蝉』観てきました。
レイトショーでしたけど、2~30人ぐらいいて半分ぐらい埋まってました。
評判が良いからですかね。
ちなみに原作の感想はこんな感じ

映画は誘拐事件の裁判から始まります。
そこで野々宮希和子(永作博美)は最後の一言で「四年間、子育ての喜びを味わわせてもらったことを感謝します」と述べる。
ここから希和子は秋山夫婦の子供・恵理菜(渡邉このみ)を誘拐し捕まるまでのパートと成長した恵理菜(井上真央)が安藤千草(小池栄子)と自分探しの旅に出るパートが交互に繰り広げられます。

原作では第0章と第1章が希和子パートで第2章が成長した恵理奈パートなので、これを混ぜた感じなのですが、この変更は良かったと思います。
あんまり違う時系列のをまぜるとややこしくなりますけど、問題ないです。
それどころか、このおかげでラストのたたみ込みが半端じゃなくなってます。

原作との変更点をあげれば、希和子の名古屋逃亡と小豆島でのラブホテルの住み込みがカットになってます。
ただでさえ長いのでこのあたりのカットは仕方ないですね。
あと原作だと誘拐だけでなく放火もしてるのですが、これもなくなってます。
この原作の放火は元ネタが日野OL不倫放火殺人事件だからつけたしたぐらいで原作でもあんまり意味がないのでなくてもいいんですけど。
それと原作だと秋山恵津子(森口瑤子)も浮気をしていて、その浮気相手がはじめ疑われたから希和子は逃げることができたことになってます。

後半の恵理菜ではエンゼルホームがまだあることとラスト以外は起こる場所とかタイミングが違うだけでだいたい同じです。
あと妹がいないぐらいで。
ラストは原作だと、恵理奈と千草が小豆島へ渡ろうとするフェリー乗り場に実は希和子がいたって終わりなんですけど、個人的には映画版ラストの方が好きです。
とゆーか、小説版より映画版の方が格段にいいです。
脚本の奥寺佐渡子さんは『サマーウォーズ』に続いて恐るべし!!

小豆島へ渡った希和子はいつ捕まるかもしれない薫(恵理菜)との時間の中で、薫に奇麗なものをいっぱいみせようとします。
そのきれいなものの描写が本当にきれいなんですよ。
なにをあたりまえなことを言ってるのかと思われるかもしれないですけど、本当にきれいなんです。
希和子の居場所がバレるきっかけになった写真の祭りの描写もすごくいいし。
海に面した公園みたいなところで、芝生の上に二人で寝転がってるシーンは本当に美しいと思います。
そして、恵理奈は小豆島にわたっていろいろと思いだして捕まる前に希和子と立ち寄った写真館を訪れます。
そして自分が愛されていたことを思い出し、前向きに八日目を生きていこうと決意します。
ここまでで既に涙腺をしげきされまくってるのですが、トドメの「私、もうこの子が好きだ」って恵理奈の台詞でもう決壊ですね。
その前に永作博美の「その子はまだ朝食を食べていないの」がものすごい威力なのに…。
子役の渡邉このみ「ママーママー」もこの子…、おそろしい子!

そうなんですよ、永作博美ですよ。
永作博美が反則的にすごすぎるんですよ!
ちょっと寄り目な感じが、かわいく見えたりいっちゃってる感にも見えたりもして。
授乳シーンでおっぱいが見えない不満もすこしはおさまりますよ。
恵理奈が秋山夫婦のところにもどって、恵津子に「お星様の歌うたって」とせがむシーンがあるのですが、恵津子はリクエストにこたえて「キラキラ光る~♪」と歌うのですが、恵理奈がそれじゃないーとぐずり、恵津子は希和子に歌われていた歌をリクエストされてるうえに、その歌が分からなくて恵理奈との空白の時間をつきつけられ恵理奈を叱ってしまいます。
その後に話がすすみ、希和子がエンジェルホームから逃走して薫と夜中に山道を歩いてるシーンで希和子が「お星様の歌」を歌うのですが、そんなのわかんねーよ!と思いつつもウルウルきちゃう名シーンです。
森口瑤子もすごくよかったです。
苦悩とか憎悪、さらに狂気…、ちょっと怖かったぐらいに。

恵理菜の自分探しパートは、井上真央がお尻丸出しにしたり頑張ってましたけど、演技は相変わらず微妙。
劇団ひとりが最低な役ですけど、最高な役してましたね。
こっちのパートは小池栄子が素晴らしいです。
個人的には井上真央より小池栄子に幸せになってもらいたいと途中からずっと思ってました。
ラストあたりは暴走する井上真央のあとをずっと追いかけてるだけで、すこし笑ってしまいましたが。

あと邦画にしては奇跡的に主題歌が良かったです。
中島美嘉「Dear」のサビ聴くたびにぞわってなる。

あなたに名前を 呼んで欲しくて
初めて声を上げ 泣いたよ
あなたにもらった全てのものが
愛だと気付いたから

ごめんねありがと 言えないままに
言葉は涙へ変わって
命が巡ってまた会う日まで
あなたがくれた愛を
永遠に抱き続ける


そんなこんなで88点ぐらい。
『サマウォーズ』のそうでしたけど、小説版読んだらいろいろと補足できるのでいいですよ。
秋山夫婦のもとに戻った恵理菜が自分は誘拐されてると思い、小豆島へ戻ろうとする場面があるのですが、映画版の映像プラス小説版の心情描写でよりせつないシーンになります。

映画『阪急電車 片道15分の奇跡』(ネタバレしまくり)

$ネットッゲーム、はじめました。
『阪急電車 片道15分の奇跡』
監督 三宅喜重(関西テレビ)
脚本 岡田惠和
音楽 吉俣良
出演 中谷美紀、戸田恵梨香(兵庫県出身)、宮本信子、南果歩(兵庫県出身)、玉山鉄二(京都府出身)、勝地涼、
谷村美月(大阪府出身)、有村架純(兵庫県出身)芦田愛菜(兵庫県出身)、小柳友、鈴木亮平(兵庫県出身)、安めぐみ、高橋努、高須瑠香(大阪府出身)、相武紗季(兵庫県出身)、大杉漣、森田涼花(京都府出身)、黒川芽以、森若佐紀子(読売テレビ)、村西利恵(関西テレビ)
主題歌 aiko(大阪府出身)「ホーム」

【あらすじ】
阪急今津線の車両内。
白いドレスを着て結婚式の引き出物を抱えた女性(中谷美紀)に、見知らぬ老女が声を掛ける。
一方、暴れる彼氏を前に動揺する若い女性(戸田恵梨香)。
降りる彼を追う彼女にもまた、老女が声を掛けるのだった。
始点から終点まで片道15分のローカル線、阪急今津線の電車内を舞台にした、有川浩の小説を映画化した群像ドラマ。
乗客たちの目を通して、偶然同じ車両に乗り合わせた人々の人生を映し出していく。
婚約中の恋人を後輩に奪われたOLと、恋人に振り回される女子大生を演じるのは、中谷美紀と戸田恵梨香。
そんな不幸な彼女たちにもたらされる奇跡と、ハートフルなストーリーに注目。(シネマトゥデイ)

【予告編】




※注意
原作やこの映画が好きな方は見ないほうがいいですよ!














有川浩原作の『阪急電車』の映画版『阪急電車 片道15分の奇跡』を試写会が当たったので見てきました。
良ければ公開前に記事を書こうと思ってましたが、アレなんですこし間を開けてから。

物語はややこしいのでながれを書くと、

まず登場人物がどういうバックボーンなのかをザッと紹介してから、ある日の阪急電車復路が始まります。
阪急今津線のスタート地点から乗っているのは老夫人の時江(宮本信子)と孫の亜美(芦田愛菜)。
伊藤さん(南果歩)も乗ってるけど、物語上あんまり意味なし。
PTAのおばちゃんたちと付き合うのが嫌だけどいやいやフレンチに付き合った帰りで、西北で下りていやいやケーキ食べてます。
同じ電車に宝塚南口駅で後輩に婚約者を寝取られたOLの翔子(中谷美紀)が、花嫁のような純白のドレスでのってくる。
亜美きっかけで時江が話しかけて、翔子が寝取られた婚約者と後輩の結婚式にこのドレスで殴りこんだいきさつを話して、時江の言葉に励まされる翔子。
この会話中にミサ(戸田恵梨香)と恋人のカツヤ(小柳友)が乗車してくる(たぶん逆瀬川駅からだったよーな・・・)。
ミサはカツヤからのDVに悩まされていた。
翔子は時江のアドバイスに従って小林駅で下車。
翔子の姿からの推理を披露するミサにブチ切れるカツヤ、それに驚き泣き出してしまう亜美。
次の仁川駅でカツヤが怒っておりてしまいミサも後を追いかけるが、カツヤに突き飛ばされて怪我をする。
時江と亜美もいったん降りていて怪我をしたミサの手当てをし、「くだらない男ね」と吐き捨て、いまだ泣きやまない亜美に泣くのはいいけど自分で涙を止められる女になれ的なことを言う。
このやりとりでミサはカツヤとの別れようと考えるも、メールは送れずに保存していた。
甲東園駅に到着した電車に地方出身で未だに大学になじめずにいた大学生の権田原美帆(谷村美月)と圭一(勝地涼)が乗車していた。
電車の近くを飛んでいた自衛隊のヘリに思わず食いついてしまった軍事オタクの圭一だったが、それを見ていた美帆にひかれると慌てるも美帆の今までのないリアクションに仲良くなれるかもしれないと思い、話しかける。
しかし、美帆は名前をきかれた途端に口を閉ざしてしまった。
気まずい雰囲気のまま西宮北口駅で降りた二人だったが、美帆からの“権田原”と名乗るのが恥ずかしかったとの釈明をうけ、二人は仲良くなる。
一方、小林で下りていた翔子は小林の駅前を満喫し、購入したラフな服装に着替え白いドレスは捨てて、再び乗車していた。
ミサは仁川駅で次の電車を待っている間、たまたま近くにいた女子高生・悦子の年の離れた彼氏・遠山竜太(玉山鉄二)とのエピソードをきく。
悦子の彼氏は悦子が大学生になるまでエッチするのを我慢しているのだとか。
小林から翔子が乗り込んだ電車に仁川からミサと悦子がのってくる。
終点の西宮北口駅で降り、歩いている悦子に「彼氏のために浪人するなよ」的なことをいって、カツヤに別れのメールを送る。
これで往路終わり。

この後、カツヤがストーカーになり、友達のマユミ(相武紗季)・健吾(高橋努)兄弟の助けで別れられたエピソードをはさんで復路はじまり。
西北駅からミサ、悦子が乗り込む。
向かいにはおばさん集団。
ミサの隣に翔子が座ろうとするとおばさんが鞄を投げて席を取り邪魔をする。
翔子は違う車両にうつり、ミサの隣には伊藤さんが座る。
ミサからの「おばちゃんってサイテー」発言やら、おばちゃんたちとこれから中華を食べにいかないといけないストレスで腹痛をおこす伊藤さん。
伊藤さんは食事に行くのを断り門戸厄神駅で降り、つきそいでミサも降りることに。
甲東園駅から美帆と圭一が乗り込む。
関学生を見て彼氏とのやり取りを思い出す悦子。
今の成績では関学は無理といわれた悦子は自暴自棄になるが竜太のおかげで今では元に戻っていた。
そのとき美帆と圭一らに大学はいるの苦労しましたか?とか質問する。
美帆と圭一はあれ以来なかよくなりつきあっていた。
翔子はあれ以来小林に引っ越していて、小林で下車。
そこでいじめられている少女(高須瑠香)をみかけて話しかける。
ミサは伊藤さんが回復するまで相手をし、伊藤さんは愛する家族の待つ家へ、ミサは再び乗車する。
時江は電車で亡くなった夫にそっくりの悦子の彼氏・遠山に出会い、再び犬を飼っていた。
その犬とかごに入れ時江と亜美は逆瀬川からのりこんできた。
そして、亜美は車内でしゃべりまくるおばちゃんたちのことを時江に質問して、それにかみついてきたおばちゃんたちに時江が説教をかます。
説教を終えて宝塚で下りた時江に美帆と圭一は拍手を送る。
翔子はその子と話したり励ましたりなんやかんやして送り出し、そこへミサが降りてくる。
二人は阪急電車であったことを話したい気分なのと、お茶を飲みにいく。


たぶんこんな感じ。
あっちいったりこっちいったりするので全然まとまってませんけど。
乗車降車の駅もたぶんなので間違ってるかも。

ぶっちゃけぼくはこの路線を大学時代に使っていた&母校が舞台としてしようされていた(『ぼくの彼女はサイボーグ』以来?)&大阪よりも神戸であそんでいたこともあり、このロケ地は・・・とかこのお店は・・・みたいな楽しみ方が出来たのですが、この土地に縁もゆかりもない人が見たらすげー退屈だったと思います。
現に学生時代は大阪派だった彼女はすげーつまんなかったっていってました。
まぁそのあたりの補正を考慮すればなかなかひどいものです。

往路は別にまだましかなーって感じです。
戸田恵梨香の生足見れるし。
中谷美紀は姿勢良すぎてなんか気持ち悪いけど。
関西弁の芦田愛菜はかわいいけど、宮本信子の老夫人はなんだかなーって感じ。
なんだかんだで芦田愛菜の要求は全部却下されてて、この子の将来が心配になるほどです。

でもこのあたりは役者さんのせいではなくて、演出とか脚本のせいだと思います。
特にひどいのがミサとカツヤのカップル。
ミサはカツヤからのDVに悩んでいるらしいのですが、この映画の中ではどなられたりお菓子ぶつけられてただけです。
これだけでも怖くなってしまうこともあるんでしょうけど、カツヤのキレるポイントがナゾすぎていくらイケメンだからってこんな痛いやつと我慢して付き合わないだろうに・・・。
往路のラストで別れのメールを送り、復路の最初でその後カツヤがストーカーになった話がはいるんですけど、このストーカーの表現もミサのマンションだかアパートのドアをカツヤがドンドンしてるんですけど、怖がって耳をふさいでるミサが部屋の中でけっこうドアの近くにいるってゆー。
普通は一番離れた所にいると思うんですけど・・・。
そして友達兄妹の協力で無事に解決して感動っぽいシーンになるんですけど、話が唐突すぎて完全に置き去り。
復路はそれぞれの話に決着がつくせいでこんな感動っぽいシーンの連続です。
しかもBGMがこれまた・・・。
あと、往路のときは戸田恵梨香の生足ハァハァとか思ってましたけど、復路でいきなり登場する相武紗季が戸田恵梨香と並んでよりかわいさがひきたつとゆーかなんとゆーか。
相武紗季ってこんなかわいかったの?って感じです。
もっと出してあげればいいのにとか思ったりもしますけど、相武紗季よりも大杉漣の方が無駄遣いされすぎてて不憫すぎます。
とゆーか、キャスティングに関西人を使うならもっと徹底的に全員関西人にするぐらいやればいいのに。

そんな中、唯一の救いは権田原美帆(谷村美月)と圭一(勝地涼)カップルですよ。
この二人のエピソードは良かった。
特に復路の話は物語的にはどーでもいい話ですけど、この映画で好きなシーンはここぐらいですよ。
「あなたって人は・・・」

あと、気がついた原作との変更点は
・征志とユキのエピソードは全面カット
・反対に伊藤さんの出番増加
・時江が犬を再び飼う理由が微妙に違う
・ミサが悦子に「彼氏のために浪人するなよ」的な気持ち悪いことをゆー
・悦子がゴンちゃんたちに気持ち悪い質問する
・カツヤはミサの連絡先を消されるどころじゃなくなる
ぐらいでしょうか。

「生」エピソードに心をつかまれていたぼくとしては征志とユキはなかなかショックでした。
スピンオフ的な感じでケータイ配信とかされるようですけど。



撮影用に再び「生」をつくっておいて映画ではエンドロールのみの登場だと・・・。

20101208141022[1]

しかしながら、原作ではラストで時江がおばちゃん軍団と口論するときに征志とユキが時江の味方として参戦するのですが、二人がいないせいでここがすげー微妙になってます。
そんな時江が犬を飼う理由が、亜美の興味を翔子からそらされるためってのから亡くなった旦那さんにそっくりの悦子の彼氏に出会ったからにかわってます。
個人的にはミサが悦子に叫んだり、悦子がゴンちゃんたちに質問したりと悦子カップルのエピソードはどれもこれも気持ちが悪い。

反対に変更して良かったかなーってゆーのが伊藤さんと相武紗季。
原作では登場がすこし唐突だった伊藤さんが往路から登場してたので、感情移入が多少しやすいかな?
でも、高校生の悦子が制服&土日が休みの関学生であるゴンちゃんらが学校帰りっぽい&小林に小学生だか中学生翔子がいることからこの日は平日っぽいんですけど、伊藤さんの息子は家で何やってんですかね。

相武紗季は原作だとミサの連絡先けすだけなのが、映画だとカツヤのケータイをへし折ります。
凛々しくてお美しい相武紗季の魅力がよくあらわれていてここは良いと思います!
でもこの映画を見た男子は最終的には、戸田恵梨香も相武紗季もかわいかったけどやっぱりゴンちゃんだよねーとなるはずです!


そんなこんなで43点ぐらい。
ゴンちゃんカップルがいない&ホーム補正がなければ片道15点の奇跡みたいなことになってたかもね!
森若アナは出てるのわかったけど、村西アナはわかんなかった。
村西アナはこの路線で通ってたはずなのでもっと出番あげればよかったのに!!
原作は一人称視点で描かれているので補足の情報も多く、まだ感情移入がしやすいです。

映画『GANTZ PERFECT ANSWER』(ネタバレしまくり)

$ネットッゲーム、はじめました。
『GANTZ PERFECT ANSWER』
監督 佐藤信介
脚本 渡辺雄介
音楽 川井憲次
出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、夏菜、綾野剛、水沢奈子、千阪健介、白石隼也、伊藤歩、田口トモロヲ、山田孝之
原作 奥浩哉『GANTZ』
上映時間141分

【あらすじ】
死を迎えるその瞬間、黒い謎の球体“GANTZ”に呼ばれた男女たち。
幼なじみの玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)もまたGANTZに召集され、“星人”という異形の者との戦いを強いられていた。
玄野は戦いの中で生き抜くことを選び、加藤は暴力と戦いを否定する。
そして、終わりのない戦いの過程で、2人はある選択を迫られる。
週刊ヤングジャンプ」の奥浩哉の人気コミックを実写映画化したSFアクションムービー『GANTZ』2部作のクライマックスとなる後編。
死を迎えた男女たちが黒い謎の球体“GANTZ”に召集され、“星人”と呼ばれる強敵たちとの戦いを繰り広げる様をダイナミックに描く。
二宮和也と松山ケンイチの日本を代表する若手俳優が主人公を演じ、吉高由里子や田口トモロヲなどバラエティー豊かな俳優たちが集結。
激しいアクションと、原作とは異なる映画版オリジナルのラストは必見だ。(シネマトゥディ)

【予告編】















『GANTZ PERFECT ANSWER』観てきました。
レイトショーでしたが、公開直後ってこともあって客席はほぼ満席。
若者に人気の二宮和也・松山ケンイチ、テレビで宣伝しまくりってことで、ほとんどがいつもの映画館では見かけない客層。

いつも通りにネタバレしまくりのあらすじを書くと

玄野(二宮和也)は小島多恵(吉高由里子)と前作の千手観音戦で死んだ加藤(松山ケンイチ)の弟の世話してます。
弟には加藤は仕事で遠くに行ってるだけですぐに帰ってくると伝えて、GANTZで100点獲得を目指す。
GANTZで星人を倒して合計100点を獲得すれば、死んだ人間を蘇らせるか、GANTZの記憶をなくして元の生活に戻るかのどちらかを選べるのだ。

一方、トップモデルの鮎川映莉子(伊藤歩)のもとに小さな黒いボールが届く。
鮎川はそのボールに操られるかのように指示された人物を殺害していく。
そして、その殺害された人物がGANTZ部屋に送られてくる。
鮎川によって送られた小林新一(阪田マサノブ)、中村孝太(越村友一)、山本真子(緑友利恵)を加えてはじまったミッションの標的は黒服星人。
いつも通りに転送されるが、転送された先は地下鉄の車内だった。
いつもと異なりそこには一般の人間が乗っていた。
玄野たちが違和感を感じていると、黒服星人たちが現れ、戦闘が始まる。
黒服星人たちは一般の乗客など関係なく銃を乱射し、玄野たちは苦戦を強いられる。
戦闘中に玄野は偶然地下鉄に乗っていた多恵ちゃんを見つけ、黒服星人から救うが星人と戦っている姿を見られてしまう。
玄野が黒服星人のボス黒服壹(綾野剛)を倒し、戦闘中になにかを思い出し覚醒した新加入の3人の活躍で残りの黒服星人も倒す。
GANTZ部屋に戻ると、小さな黒いボールからの最後の標的・小島多恵を狙っていた鮎川が加藤に殺されてGANTZ部屋に送られ、小さな黒いボールは加藤に奪われる。
GANTZ部屋では黒服星人戦での採点がはじまり、鈴木良一(田口トモロヲ)が100点に到達し加藤を蘇らせる。
鮎川が「私、この人に殺された」と言うがさっきまで死んでたじゃんってことで置いといて、同じく100点に到達した玄野が西丈一郎(本郷奏多)を生き返らせる。
復活した西により鮎川たち新メンバーは2年前にGANTZ部屋よばれ星人たちと戦い100点を獲得した卒業生たちだとわかる。
つまり、GANTZがミニGANTZで鮎川をつかい、卒業生たちを再びGANTZ部屋へとあつめたのだ。
じゃあ、次の標的だった多恵ちゃんも卒業生と思いきや、西に否定される。

いったいなんのために?
→GANTZは電池切れが近いけど、まだすげー強い星人が生き残っててこいつをなんとか倒したいからチビGANTZなんてものをつかって強い卒業生をあつめた。
そいで、その強い成人が前回の千手観音が実はまだ生きていて加藤の姿をしてる。
鮎川はこのニセ加藤に殺された。
ニセ加藤の狙いは、ミニGANTZを手に入れて5人目の多恵ちゃんを倒してGANTZ部屋にいくこと。

そんなとき、GANTZから次の標的が示される。
小島多恵 特徴:よわい  好きなもの:くろのくん
多恵ちゃんを倒せば100点。

多恵ちゃんはGANTZメンバー、ニセ加藤の両方から狙われることになる。

玄野は鈴木らの力をかりて多恵ちゃんを連れてGANTZメンバーから逃げるが、ニセ加藤に襲われる。
多恵ちゃんを鈴木さんに預け、玄野はニセ加藤と戦う。
ニセ加藤に弟を殺されていて激怒した加藤もニセ加藤戦に加わる。
そこに鈴木頑張り(?)で多恵ちゃんがやってくるが、ニセ加藤に殺されてしまう。
そして、
玄野らはGANTZ部屋に転送される。
しかし、その中に星人が紛れ込んでいて山本が殺される。
星人は西の姿でGANTZ部屋に紛れ込んでいた。
ニセ西に呼ばれ星人が次々とGANTZ部屋にあらわれ、超至近距離での銃撃戦になるも、そのスキをぬってニセ西がGANTZに液体をぶっかけて大爆発。
がれきの下から玄野と加藤が出てきて、玄野がニセ西を殺す。
そして、玄野はなにかを決意する。

加藤は目覚めるとアパートに居た。
そこには歩がいて朝ご飯を作ってくれた。
他のメンバー達も普通の生活に戻っていた。
多恵ちゃんは遊園地に来ていた。
誰にもらったかわからないチケット。
画用紙にここに観覧車の絵を描くとメモがあった。
そして観覧車に「たえちゃん だいすきだよ くろのけい」デジタル表示される。
「くろの・・・けい・・」

そしてGANTZの中にはあたらしいGANTZ、玄野計がいた。
「みなさん どうか おしあわせに」

おしまい。


まぁこんな感じで見どころはアクションシーンのみとなっております。
今回のストーリーを破たんしないように考えれば、卒業生集めはニセ加藤を倒すための戦力。
でも、ミニGANTZの最後の標的である多恵ちゃんは卒業生じゃない。
ってことは、GANTZメンバーとニセ加藤の標的にさせて多恵ちゃんを殺し、多恵ちゃんを生き返らせるには玄野が電池切れのGANTZの後にGANTZになって生き返らせるしかない。
んで、GANTZによっていきかえったらGANTZがなくなると消えちゃうのでGANTZのままでいるしかない。
つまりは、星人倒して玄野をGANTZにするためにGANTZが仕組んだことってことですかねぇ。
てゆーか、GANTZって誰でも生き返らせることができるんですね。
そんななんでもあり設定ならもっと明るいハッピーエンドでもよさそうなものを・・・。
個人的には「あの・・・、あの・・・」とあのを二回言っちゃう内気な多恵ちゃんがお気に入りでしたので幸せにしてあげたかったなぁ。

はっきりいって今回の見どころはアクションシーンだけです。
地下鉄と玄野・加藤対ニセ加藤。

開始早々に前回の復習がだらだらはじまって退屈なんですけど、その後の黒服星人との地下鉄バトルはよかったです!
前回はXガンがメインでしたが今回はガンツソードを多用しており、黒服星人も日本刀みたいなの使うのでチャンバラが多いです。
時代劇好きとしてはなかなかたまらんかったです。
特に黒服星人はすげー連射される拳銃みたいなのもってて、この銃とガンツソードとの戦いが「おぉ!」って感じ。

でも、そんな地下鉄戦の盛り上がりも、多恵ちゃん登場以降ひどいことに。
玄野はGANTZスーツ着てるので多恵ちゃんをおんぶすればぴょんぴょん移動できるのですが、なぜか途中から多恵ちゃんと手をつないで多恵ちゃんペースで移動を始めます。
さらに追いかけるGANTZメンバーやニセ加藤は不意打ちやGANTZスーツのステルス機能を使うことなく、堂々と奥の方から登場してきます。
見つけたらすぐに撃つと思うんですが・・・。

玄野・加藤対ニセ加藤は、よくよく考えたら加藤は前作で特に強くなかったわけで、そのままずっと死んでたのでそんなに強くはないんですよね。
でも、玄野はずっとばりばりたたかっていたので、RPGで主役級なんだけど登場が遅すぎて使えないキャラと主人公のメンバーでラスボス戦を無理やり戦わされてるみたいな感じでした。
でも合間合間に鈴木のどーでもいい、おそろしく唐突な葛藤とかだせぇXガンを向けあっての整列とかあるせいでいまいち盛り上がりません。

多恵ちゃんもニセ加藤になんど斬られてもしぶとく玄野のもとへ向かいます。
これでは時代劇コントでなかなか倒れない斬られ役です。

あとは山田孝之が空気すぎたりとか、星人が銃で死んだりとか、西くんが態度のわりに弱すぎたりとか、そもそも西くん出す必要あったの?とかいろいろありますけど。


そんなこんなで40点ぐらい。
理屈こねくりまわさずにあっさりとわかりやすい話にして、ガンツソードアクションをおしまくればよかったよーな気がしないこともない。