映画『あしたのジョー』(ネタバレしまくり)

あしたのジョー
監督 曽利文彦
脚本 篠崎絵里子
出演者 山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、勝矢、倍賞美津子、津川雅彦
音楽 高橋哲也
主題歌 宇多田ヒカル「Show Me Love (Not A Dream)」
上映時間 131分
【あらすじ】
東京の下町で捨て鉢な生活を送る矢吹丈(山下智久)は、元ボクサーの丹下段平(香川照之)にボクサーとしてのセンスを見いだされるも、問題を起こして少年院へ入ることに。
丈はそこでプロボクサーの力石(伊勢谷友介)と運命の出会いを果たし、やがて少年院を出た彼らは良きライバルとしてボクサーとしての実力を磨いていく。
昭和40年代に社会現象を巻き起こし、戦後最大のヒット作に数えられるボクシング漫画「あしたのジョー」を実写映画化。
『ピンポン』でスポーツ漫画とCGの融合を評価された曽利文彦が監督を務め、主人公・矢吹丈が運命のライバル・力石徹と出会い、やがてリング上で雌雄を決するまでを最新CG技術も駆使して活写する。
ジョーを山下智久が演じるほか、力石徹を伊勢谷友介が熱演。(シネマトゥディより)
予告編
昭和40年代、東京の下町で殺伐とした生活を送る矢吹丈(山下智久)は、その天性の身のこなしから、元ボクサー・丹下段平(香川照之)にボクサーとしてのセンスを見出される。

ところが、問題を起こしたジョーは少年院へ。
そこでジョーは、プロボクサー・力石徹(伊勢谷友介)と運命の出会いを果たし、少年院で財閥の令嬢・白木葉子(香里奈)主催で行われたボクシングの試合において圧倒的劣勢の中、丹下から教わったクロスカウンターでダブルノックダウンにもちこむ。

これによりお互いをライバルだと認めた二人だったが、一足先に少年院を出た力石は、白木葉子の支援をうけ連戦連勝。
圧倒的な強さでエリート街道をひた走る。
一方のジョーは、橋の下のオンボロジムで段平と二人三脚の特訓し、ノーガードからのクロスカウンターで勝利を重ねていく。
やがて力石は世界タイトルに手が届くところまで上り詰めるが、世界戦の前にジョーとの決着を葉子に望む。
そしてジョーも、段平に力石戦実現を強く求めるのであった。
この試合を実現させたくない白木葉子はジョーに日本ランカーのウルフ金串との試合に勝利するという条件を付ける。
ウルフ金串をなんとか倒したジョーだったが、二人の間にはウエイトの壁が立ちふさがる。
しかし、力石の命を削るような減量の末に、なんとか実現にこぎつける。
そして、運命の日。
場所はボクシングの聖地・後楽園ホール。
ふたりは宿命のリングに上がる……。

そんなわけで、「あしたのジョー」見てきました。
「英国王のスピーチ」が本命で、それまでの時間にすっぽりと入る時間でやってるのないかなーと探したところ、これがぴしゃっと。
まずはぼくの「あしたのジョー」へのスタンスから書けば、文庫版の原作を持ってて、一度はさらっと目を通しただけ。
アニメ版とかアニメの劇場版とか、昔の実写版とかは見たことなし。
漫画読んだ感想も特になく、愛着とかこだわりは一切なし。
ってか、そんなに興味が・・・´∀`)σ)Д`*)
こんなぼくが見た感想は、まぁいいんじゃね?って感じ?
オープニングの紙飛行機CG&子役の演技に度肝を抜かれてすげー不安なはじまりでしたけど、とりあえず伊勢谷の力石はすごかった。
鍛え上げたからだもすごいし、ラストの試合前の計量シーンの肉体はこれだけでも見る価値があるかと。
山ピーのジョーもちゃんと体鍛えてて良かったけど、表情がいまいち感情があんまり出てなくて不満だけど合格。
初めて見た時はネタかと思った香川照之の丹下段平も見てるうちに違和感なくなって、ボクシング好きなだけあってこちらもいい動きしてました。
問題は香里奈の白木葉子がすげーびみょー。
でもこれは香里奈が悪いってわけではなく、脚本のせいかなーって気も。
白木葉子がドヤ街出身で、そのトラウマからドヤ街を再開発しようとして、それをとめにはいったジョーがウルフ金串と試合するんですけど、ここの流れはよくわかんない。
そもそも白木葉子のドヤ街でのトラウマもよくわかんねーから、ここから派生するジョーと白木葉子とか力石と白木葉子、はたまたジョーと力石との関係がいまいち盛り上がらない。
ここをジョーと丹下のはい上がりを軸にすればよかったんじゃねーのーとか思うけど、どうかしらん。
あと個人的にマンモス西、満点。
ジョーと丹下の底辺からのはい上がりを軸にすれば西の試合も1試合ぐらいはできたのではないかね!!
でもまー、今の日本の映画界ならジョーと葉子がチュッチュするようなストーリーにかえててもおかしくないので、それよりはいい。
肝心のボクシングの試合の方ですけど、役者陣の肉体はすごいのにスローモーション多用しすぎでいらいらした。
ラストは伊勢谷と山ピーがうちわって、そのまわりをカメラがグルグルしたりかっこいいんだけど、盛り上がってくるとスローモーションになってまたかよーって冷めるんですよねー。
クロスカウンターのシーンとかもひどいし。
そもそも試合中に、相手の必殺技がこうきたらこうとか、なんていえばいいのか漫画のはじめの一歩的なこーなったからこーきてこーなって勝ったみたいのがなくて、ただただクロスカウンター!だからあんまり爽快感がねぇ。
他にも倍賞美津子はなんだったのかとか、ドヤ街の人たちも微妙だったりとか、力石戦後から終わるまでが長ぇとかいろいろ不満はあるけど、全体的には55点ぐらい。
役者陣はがんばってた。
映画『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』(ネタバレしまくり)

映画 クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
監督 しぎのあきら
脚本 横手美智子
出演者 矢島晶子、他
音楽 多田彰文、荒川敏行
主題歌 ベッキー♪♯『ハピハピ』
上映時間 99分
【あらすじ】
しんのすけの花嫁だというタミコが、未来都市ネオトキオからタイムマシンに乗ってやって来る。
タミコは、未来のしんのすけがネオトキオの独裁者・金有増蔵に捕まってしまったため、5歳のしんのすけの力を借りたいと言う。
まったくやる気のしないしんのすけは、とりあえずタミコと共にネオトキオへ向かうが……。(シネマトゥディより)
ある日、野原しんのすけの前に、タイムマシンで時を越えきたというタミコが現れる。
タミコは自分は未来のしんのすけの花嫁だと名乗り、未来のしんのすけがネオトキオの支配者・金有増蔵に捕えられてしまい、彼を救う為には5歳のしんのすけの力が必要なのだと語る。
しんのすけは全くやる気もなく半信半疑ながらも、かすかべ防衛隊の面々と共にタミコに連れられて未来の春日部にへ。
20年後の未来へやってきたかすかべ防衛隊の面々が目にしたのは、華やかな大都市ネオトキオと、ネオトキオとは対照的に荒廃した春日部の町だった。
未来の世界では地球に隕石が衝突し、その影響で舞い上がったちりが大気を覆ったため太陽の光が地上まで届かなくなり、一日中夜のような状態になってしまっていたのだ。
しんのすけを捕まえているネオトキオの支配者・金有増蔵は電力を供給する会社の社長で、街の電力をすべて取り仕切っているのだという。
しんのすけとタミコは未来のしんのすけが捕まった場所へと急ぐが、そこにはもう未来のしんのすけの姿はなかった。
しかも、5歳のしんのすけが現れたことを知った金有増蔵は「花嫁(希望)軍団」を刺客としてはなつ。
「花嫁(希望)軍団」から逃走する二人は、タイムスリップ中にはぐれたかすかべ防衛隊のみんなと合流し、「花嫁(希望)軍団」に立ち向かうもタミコが捕まってしまう。

タミコが捕まったことにより未来の世界で途方に暮れるかすかべ防衛隊の面々だが、自分たちが今いるところが自分たちが住んでいた町だと気付く。
そして、しんのすけが住んでいた家があった場所へと向かうと、そこには未来の年老いたひろしとみさえ、シロたちがいた。
そこでひとまず腹ごしらえをしていると、テレビニュースでタミコが未来の風間くんと結婚することになったというニュースを目にする。
タミコを救うべく、金有の元へ向かうかすかべ防衛隊とひろしとみさえ。
そこで再び立ちふさがった「花嫁(希望)軍団」をひろしと・みさえの活躍により突破し、タミコのもとへたどりつくしんのすけだが、タミコは未来のしんのすけを人質に取られどうすることもできない。

そこで、しんのすけたちは未来のしんのすけの救出にむかうが、金有増蔵により爆破されてしまう。

金有増蔵はさらに巨大ロボ「家電ロボX」を使い、落ち込むタミコたちにとどめをさそうとする。
しかし、ここに未来のかすかべ防衛隊、未来のひまわりがあらわれタミコらを救出する。
さらに未来のボーちゃんの発明品により、未来のしんちゃんはまだいきていることが判明する。
未来のしんのすけ救出にむかうしんのすけとタミコ。
それを「家電ロボX」で妨害しようとする金有増蔵だが、未来のかすかべ防衛隊や老ひろし、ボーちゃん28号らかすかべ最強防衛隊の活躍で阻まれる。
そして「OBAKAパワー」によって未来は太陽の光を取り戻す。
クレヨンしんちゃん劇場版第18弾『映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』です。
公開時には劇場で見たのですが、DVDをゲットしたのでDVDで二度目です。
クレヨンしんちゃんの劇場版では個人的にはかすかべ防衛隊ががんばる話が好きです。
今回はかすかべ防衛隊ごと未来へ行くので大好物と思いきや、そーでもなかったりします。
現代のひろしとみさえが初めて登場しないのに(かわりに老ひろし・老みさえが登場しますが)登場するかすかべ防衛隊。
敵におわれて5人がバラバラにちまちま移動する大大大大好物シーンはあるのですが、おわらい要素があんまりなかった気がします。
かすかべ防衛隊それぞれがオープニングで夢を語って、未来に行って未来の姿をつきつけられたりするので真面目になったのかもしれないですが。
ボーちゃん以外、夢がかなってなかったりするし。
でも、タイムスリップ前に4人があわててじゃまするところはお気に入り。
みんないい子に育ってるなーって感じがして。
でもでも、芸能人吹き替え枠の「花嫁(希望)軍団」とかのつまらんやりとりをへらして、7人もいらないから女芸人が声を担当してる5人へらせして子供たちのやりとりをもっと増やせばよかったのに!
ラストは老ひろしの名言&大人ひまわりの笑顔一発でばっちりしまっていますが。
「自分の子供でもか!?自分の子供にくたばれって言う親がどこにいる!?親は子供に生きぬけって言うもんだろがーっ!!!」
そんなこんなで68点ぐらい。
クレヨンしんちゃんならこの動画が泣ける。
映画『ザ・タウン』(ネタバレしまくり)

ザ・タウン The Town
監督 ベン・アフレック
脚本 ベン・アフレック、ピーター・クレイグ、アーロン・ストッカード
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、デヴィッド・バックリー
出演 ベン・アフレック、ジョン・ハム、レベッカ・ホール、ジェレミー・レナー、ブレイク・ライヴリー、クリス・クーパー、スレイン、ピート・ポスルスウェイト
撮影 ロバート・エルスウィット
原作 チャック・ホーガン『強盗こそ、われらが宿命』
【あらすじ】
俳優として活躍する一方、前監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』が高い評価を受けたベン・アフレックの監督第2作。
強盗団のリーダーと人質女性の愛を軸に、犯罪都市に生きる者たちの生きざまが描かれる。
監督のベン・アフレックが主演を務めるほか、『それでも恋するバルセロナ』のレベッカ・ホール、「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハム、「ゴシップ・ガール」のブレイク・ライヴリーら、豪華実力派キャストが出演。
スリリングで骨太な運命のドラマが味わえる。
綿密な計画を立て、ある銀行を襲撃したプロの銀行強盗一味のリーダー、ダグ(ベン・アフレック)は、思わぬ事態から支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質に。
その後クレアは無事解放されるが、強盗たちの影におびえる日々を過ごす。
そんな中、彼女は魅力的な男性に出会うが、その男性こそが自分を人質にしたダグだった。
予告編
広大なアメリカのどこよりも強盗が多発する街。
それが、ボストンの北東部に位置するチャールズタウン。
そこに暮らす者たちは、愛と憎しみを込めて、その街を“タウン”と呼んでいた。
タグ(ベン・アフレック)は、強盗を親から子へと家業のように引き継がれてゆくこの街から抜け出そうとしていた。
しかし、その思いとは裏腹に、今では強盗一味のリーダーに収まり、狭い街角で家族のように血と骨を分け合って育った3人の仲間たちと、ひとつの証拠も残さない完全犯罪に命を張っていた。

その日も綿密な計画に従って銀行を襲撃。
だが、逃走するまでの間、予定外の人質を取る羽目になる。
人質となった支店長のクレア(レベッカ・ホール)がタウンの住民だと知ったダグは、何を見たのかを確認するため、正体を隠して彼女に近づく。
しかし、ひょんなきっかけから二人は知り合い恋に落ちる。

その一方で、FBI捜査官フローリー(ジョン・ハム)が血眼になり強盗グループの捜索をしていた。
クレアとタウンを出ていき、人生をやりなおそうとするダグだが、強盗仲間のジェム(ジェレミー・レナー)や、“タウン”の裏を牛耳る“花屋”につきつけられた裏社会の掟。

そして、自分を捨てて幸せになろうとするダグを許せない元恋人のクリスタ(ブレイク・ライヴリー)。

ダグはすべてにケリをつけるべく、最後の大仕事・大リーグスタジアムの襲撃という最も危険な仕事へと向かう。
評判の割に地味なイメージなこの映画ですが、ぼくだけでなくみんなそう思っていたのか劇場貸し切りでした。
レイトショーとかでもなく普通の夕方の回でしたが・・・。
ですが、はじまってみたら冒頭の銀行強盗シーンだけで即釘付けでした。
それからダグの状況説明的なのが続いて、ちと中だるみ感はありましたけど全体的にはおもしろかったです。
個人的にはクレアを見張ってから知り合うまでの間にもう1~2回銀行強盗してほしかった。
でもまーこのあたりもすべてラストの「フェンウェイ・パーク」のためなんですが。
クレアと二人、タウンを出て新たにやり直したいタグだけれど、友情やら掟やらで身動きが取れなくて、これを最後に足を洗うからな!と狙うのがフェンウェイ・パークの売上。
だけど、一人だけ幸せになるなんて許せない!とジェムの妹で元カノのクリスタがFBIに情報をばらしちゃって、4人とFBIとかの銃撃戦に!!
FBIのフローリーの武器はショットガンなんですが、逃走しようとする車を前にしても落ち着いてショットガンでタイヤ狙い撃ち!
この落ち着いてショットガン撃つ感じがすごくよかった!
ギアーズでやべー弾がねーとか思ってたら、奥からどすんどすんってブーマーが接近してきてた時、みたいな!
強盗団でドライバー担当のデブ・アルバート(スレイン)がここでかっけー男気をみせるんですけど、ショットガンのかっこよさにかき消されてしまった。
このあと、タグはなんとか逃走してクレアに連絡をとるんですが、クレアのところにはFBIの手がもうまわってて、ってかうようよいて、タグピンチ!となるのですが、クレアの機転でなんとかここも回避。
んで、クレアにお金と逃走先のヒントを置き土産に無事逃走するってラストです。
ここのクレアの機転のとことか良かったんですけど、クレアのタグへの思いはよくわかんなかったです。
そもそもこのクレアがそんなに好みじゃ・・・
そんなわけで、72点ぐらい。
ショットガンを手にしたFBIの良さが分かる人にはオススメ!