百人一首の決め字で1字しかないのは
「むすめふさほせ」
と覚えるのだが、
1字で2首を予想するものは
「う・つ・し・も・ゆ」
と覚える。
その中で「う」の字で始まる
2首は昨日の
うかりける ひとをはつせの やまおろし
はげしかれとわ いのらぬものを
もう一つが
恨みわび ほさぬ袖(そで)だに あるものを
恋(こひ)に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
相模(65番) 『後拾遺集』恋・815
訳
恨んで泣いて涙を拭いた袖はびちょびちょ
恋の浮き名で私の評判も落ちていくのが惜しい。
みたいな感じか。
「うか」と聴こえたら、「はげ」のかるたをとり、
「うら」と聴こえたら、「こいのうきな」のかるたをとりましょう。
「うか」と聴こえたからと言って、
ハゲ親父のはげ頭を叩いて、
笑いをとりにいくと、
福笑いギャグだ。
とにかく百人一首の恋の歌は儚い。
寂しいものばかりだ。
この歌のイメージは
「恋した相手にふられました。
なのに悪く言われるのは
私ばかり、
チクショー!」
と言ったイメージか。
小梅太夫