今年の初夢覚えてないな。
いい夢見てたらいいけどな。
一富士、二鷹、三なすびって、
どうやったらそんな夢見るわけ。
なすびマンや、フジサンマンじゃ、アンパンマンだな。
正月に百人一首。
しても坊主めくりだろうな。
正月を歌った歌はあんまりないな。
以下の歌は
旧正月。
15日のことだし、
まあ、この歌の寂しいこと。
昔っから冬は寒いのだ。
心も冷える。
うかりける 人を初瀬(はつせ)の 山おろしよ
はげしかれとは 祈らぬものを
源俊頼朝臣(74番) 『千載集』恋・707
訳
あいつが私を想ってくれるように
初瀬の神様にお祈りをしたのに
山おろしかよ。
さらにひどい仕打ちを願わなかったのに。
「人を恨めば穴2つ」
この言葉は間違ってるな。
人を恨んでも恨んだ相手は
のうのうとしてる。
むしろ人を怨むと自分自身に戻ってくる。
心を病んだり、ろくなことはない。
人を恨めば穴一つ。
自分に戻ってくるよね。
残念だけど……。
この百人一首も結局ひどい目にあってるのは
歌をよんでる人だけ。
憎しみは自分にしか返ってこない。
分かっているけど、
そこを越えられないから、
人なんだね。
これが……。