タイトル 「天使の羽」 8 | 可愛い君に愛を囁きたい

 デキ婚は両親の時代でも珍しいことではない。



 デキ婚そのものに反対というわけでもない。


 しかしみさきはたまに思うことがある。



 両親は本当に結婚したいという



 気持ちがあったのだろうかと……。

 私ができたから、結婚したのではないか。

 後悔したことはないのか。

 母親が家事をしないのは



 後悔の裏返しではないのか。
 

 母が私に厳しいのは、

 

 したくない結婚をしたせい……?



 などなど、いろんなことを考えてしまう。



 それらがすべてがマイナスに思える時がある。


 圧倒的に恐妻家で、


 父が母の尻にしかれているのだが……。


 だからといって、両親が仲が悪いわけじゃない。


 常に父が折れているのは見慣れている。