タイトル 「天使の羽」 9 | 可愛い君に愛を囁きたい

いや、むしろ仲がいいくらいだ。
 

ただ、私が男だったら、


母みたいに


仕事しかしない母親は許せないと思う。
 

私が結婚したら、専業主婦になりたい。
 

これはみさきの本心だ。


じゃあ、なんで医者になったんだろう。
 

なりたいと思ったことは一度もない。
 

それでもなるのが当たり前だと


思っていたことは確かだ。
 

両親の敷いたレールの上を歩いて、


一度も挫折をしたことがない。
 

でもみさきの心の中は


常に自問自答の繰り返しだった。